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3537 昭栄薬品

東証S
1,348円
前日比
-5
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時価総額 48.3億円
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昭栄薬品---2017年3月期は増収・営業増益を計画、事業間シナジーと国内外間シナジーの追求で業積拡大に取り組む


昭栄薬品<3537>はパーム油やヤシ油など天然油脂由来の油脂化学品(オレオケミカル)を取り扱う専門商社。2016年3月16日にジャスダック市場に新規上場した。主要取引先は花王など。再生産が可能で環境負荷が低いオレオケミカルと、オレオケミカルを原料とする界面活性剤の専門知識を活用し、家庭用洗剤などを取り扱う日用品事業、地盤改良やコンクリート補修補強材料などを取り扱う土木建設資材事業も手掛けている。日用品事業では得意先との共同企画によるOEM(相手先ブランド)供給を中心に展開。

2017年3月期は売上高が前期比4.3%増の191.94億円、営業利益が同0.3%増の2.84億円、当期純利益が同68.4%減の2.40億円を目指す。特殊な高級アルコール(脂肪アルコール)や輸入化学品などの販売が堅調に推移する見通しのほか、東京五輪関連の設備投資本格化で地盤改良やコンクリート補修補強関連の回復も見込む。当期純利益については、前期にあった旧大阪工場の土地売却益がなくなるため、減益になる計画だ。なお、8月8日に発表した第1四半期決算は売上高が45.70億円、営業利益が0.58億円、四半期純利益が0.32億円で着地した。

今後は事業間シナジーと国内外間シナジーを追求し、早期に国内売上高200.00億円以上、海外売上高比率10.0%以上(直近期8.2%)を目指す。主力の化学品事業では、新興国における仕入先開拓を推し進め、国内外で販売を強化する。
同社が取り扱う「イソプロピルメチルフェノール(IPMP)」は環境にも優しく、トリクロサン等既存の殺菌成分に代替する殺菌剤として、これまで主に国内のトイレタリーメーカーで多数の採用がすすんでいる。9月2日には米国食品医薬品局(FDA)が、トリクロサン等19成分を含有する抗菌石けんを米国において1年以内に販売を停止する措置を発表したことに加え、9月30日には厚生労働省がトリクロサン等を含む薬用石けんの成分切替を促進する旨の文書を報道発表しており、IPMPに対する動きは更に高まりつつある。同社はIPMPを足掛かりに、海外での製品展開についても注力していきたい考えだ。また、海外で日系企業の新規得意先開拓も進める方針としている。
日用品事業では得意とする“安心・安全”をテーマにした商品企画を強化。土木建設資材事業では二次販売店への販売活動強化に取り組む方針である。

なお、配当金については、配当性向20%を目標に、2017年3月期は1株当たり40円を実施する予定。

《SF》

 提供:フィスコ

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