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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3479 ティーケーピー

東証G
1,470円
前日比
-69
-4.48%
PTS
1,470.3円
22:59 04/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.1 1.55 13.63
時価総額 623億円
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TKP Research Memo(6):大型宿泊研修施設の開業や、商業施設の出店でも大きな成果


■ティーケーピー<3479>の活動実績

1. 高付加価値グレード施設の積極的な出店
高品質及び高機能のグレードを求める需要が高まるなかで、料飲等売上を伴う高付加価値グレード(上位3グレード)の拠点増強に積極的に取り組んだ。特に、利便性の高い機能的なオフィスビルやランドマークとなるビルへの出店を強化。2018年5月末の拠点数は230拠点(前期末比12拠点増)、会議室数は2,004室(同146室増)と一気に拡大した。特に、年間計画(拠点数24拠点増、会議室数266室増)のうち、第1四半期において早くも拠点数12拠点増、会議室数146室増を実現するとともに、前期実績(会議室数106室増)を既に上回るペースで拡大を図ったところは、今後の業績寄与への期待を含めて大きな成果を言える。

2. 直営宿泊研修施設の拡充
2018年4月より大型宿泊研修施設であるレクトーレ葉山※の運営を開始したが、順調に立ち上がってきたようだ。既に黒字化を達成しているが、本格的な稼働はこれからであり、今後の伸びしろも大きい。これに伴い、2018年5月末の施設数は、レクトーレ(6拠点)、石のや、アジュール竹芝、アパホテル(4拠点)、ファーストキャビンの合計13施設となっている。また、2018年6月にはアパホテル(京急川崎駅前)もオープンしており、年間計画(4拠点の新規開設)の達成に向けて順調に進捗している。

※湘南国際村内で、公益財団法人日本生産性本部が建築し、帝国ホテル<9708>グループへ運営を委託していた「IPC生産性国際交流センター」を同社が取得し、運営を開始したもの。敷地面積は約12,000坪、総客室数160室を有する大型の施設である。


3. 商業施設への出店戦略の加速
2017年11月に業務・資本提携を締結した大塚家具(ショールーム)への出店をスタートし、2018年3月に大塚家具新宿ショールーム内8Fフロアをイベントホール「CIRQ新宿」としてオープンすると、2018年4月には大塚家具仙台ショールーム内7F・8Fフロアを「TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口」として運用を開始した。特に、「TKPガーデンシティPREMIUM仙台西口」はオープン2ヶ月目で大幅な黒字化を達成しており、同社の戦略、すなわち、駅前好立地な商業施設における店舗スペースの有効活用(及びビル全体の最適化)が狙いどおりの成果を出していると評価できる。今後もECの普及により余剰となった店舗スペースを割安に仕入れる機会が増える可能性があり、本件を皮切りとして商業施設への展開を加速する方針である。2018年9月にはNTTクレド岡山ビル※1へ、2018年11月には丸井今井札幌本店※2の南館5階から7階への出店を予定している。これまでにない用途での利用(今まで取り込めなかった需要の取り込み)が可能となるとともに、ビルの他テナントとの相乗効果も狙っていく戦略である。

※1 クレド岡山は、繁華街である表町地区に近接するビジネス・商業を融合した地下2階地上21階の複合型商業施設で、多様な生活文化を創造する岡山のランドマークとなっている。
※2 丸井今井札幌本店南館は地下2階?4階を(株)丸善ジュンク堂書店が運営しており、会議や研修で集まるビジネス顧客層と書店の相乗効果も期待できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《MH》

 提供:フィスコ

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