貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

3446 Jテック・C

東証P
1,958円
前日比
-13
-0.66%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
32.2 4.92 2.81
時価総額 115億円
比較される銘柄
三益半導, 
トーカロ, 
ニッパツ
決算発表予定日

銘柄ニュース

戻る
 

個人投資家アイデア投資家:2018年2社目のIPO、ジェイテックCとは!?【FISCOソーシャルレポーター】


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家アイデア投資家氏(ブログ「アイデア投資家」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

----

※2018年1月30日8時に執筆

2018年最初のIPOとしてMマート<4380>を前回記事で取り上げた。
今回は2月28日上場予定で、ブックビルディングを2月13日に開始するジェイテックコーポレーション<3446>の概要と魅力を紹介する。

・ジェイテックC基礎情報
1993年設立で資本金1.4億円。マザーズ上場で、上場時発行済株式562万株のうち公開株式は115万株と全体の約20%。

主な事業として、高精度のX線ナノ集光ミラー(オプティカル事業)と各種自動細胞培養装置(ライフサイエンス・機器開発事業)を開発し、製造・販売を行っている。
オプティカル事業では兵庫県の大型放射光施設「Spring-8」や海外の同様の施設に納入しており、ライフサイエンス・機器開発事業は再生医療やIPS細胞に関連する製品を展開している。
「世の中にないオンリーワンの技術により製品を作り出し、広く社会に貢献する」を経営理念としており、それを体現するべく、オプティカル事業とライフサイエンス・機器開発事業を推進している。

主幹事はSMBC日興證券で、幹事にはほかに野村證券、SBI証券、みずほ証券、エース証券、東洋証券、岡三証券、エイチ・エス証券、マネックス証券が入っている。調達資金はX線ナノ集光ミラーの生産増強とライフサイエンス・機器開発事業の開発体制強化のための第2開発センター建設、オプティカル事業の機械装置に充てる予定。
現在の株主は27名いて、そのうち創業者で社長の津村氏が約76%の株式を保有している。

・ジェイテックC業績情報
2013年6月期は売上3.3億円、経常利益0.5億円だったが、2017年6月期は売上8億円、経常利益2億円となった。2017年6月期のセグメント業績はオプティカル事業が売上7億円、ライフサイエンス事業が売上1億円。
直近の2017年6月期は営業キャッシュフローも2.1億円と前期の1.3億円より増え、着実にキャッシュを稼げる状態になっている。また、1株当たりの純利益金額は2013年6月期に4.74円(株式分割調整後)だったのが、2017年6月期には25.38円と大きく伸びた。2018年6月期は53.72円を見込んでおり、高水準の利益が期待される。

・ジェイテックCの対処すべき課題と魅力
課題として、目論見書では(1)事業活動に関するもの、(2)技術開発体制構築、(3)営業力強化、(4)内部管理体制強化を挙げている。
このうち、今回の上場を機に内部管理体制は強化されそうであるし、オプティカル事業の課題になっている生産設備増強による需要対応も今回の資金調達でできそうである。ライフサイエンス事業の優秀な技術者確保も上場による知名度アップで期待できそうだ。
また、オプティカル事業では納入実績を背景に海外からの注文が加速度的に増え、今では同社ミラー売上の8割以上が海外受注分で占めるという。さらに世界の放射光施設やX線自由電子レーザー施設は既存の70ヶ所に加え、30ヶ所が建設・計画中で今後も安定した受注が期待できそうだ。
ライフサイエンス事業では、iPS細胞の出現により再生医療や創薬の分野でその大量培養技術確立のニーズがある。営業力強化が課題であるものの、コンサルティング営業が充実していけば順調に取引が増えそうだ。

これまで見てきた内容から、アイデア投資家としては、このIPOは魅力的な案件だと考えている。みなさんは、再生医療やIPS細胞に関する研究開発型企業のIPOにどのような印象を持っただろうか。

----

執筆者名:アイデア投資家
ブログ名:アイデア投資家

《HK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均