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3445 RSテクノ

東証P
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前日比
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時価総額 813億円
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RSテクノ Research Memo(1):17/12期は黒字幅大幅拡大の見通し、中長期の成長戦略は順調に進捗


RS Technologies<3445>は半導体チップの主要部材であるシリコンウェーハの再生加工を手掛けている。国内と台湾に工場を持ち、両工場がフル稼働時の世界シェアは約30%(メインサイズの12インチウェーハ、生産能力ベース)に達し、世界トップの地位にある。

同社の強みは、高いコスト競争力、地域的に分散が効いた顧客構成、及び再生加工技術の3点だ。再生加工コストの低さを生かして同社は、他のウェーハ関連企業を大きく上回る営業利益率を実現している。顧客構成は特定の国や企業の業績変動に左右されにくい、安定性の高い収益構造につながっている。高い再生加工技術は3D NANDフラッシュなど難易度の高いチップの登場による需要拡大から確実に恩恵を享受することに貢献する。

同社は中長期の成長戦略として5つのポイントを掲げているが、いずれも順調に進捗している。台湾子会社の台南工場は2016年4月に初の顧客認定を得た後は順調に稼働率が上昇し、その後の顧客認定数の拡大につれて、2016年末ではフル生産に近い水準にあるもようだ。メインの三本木工場もデボトルネックで生産能力が20万枚/月にまで拡大している。

再生ウェーハへの需要は、シリコンサイクルの波をアウトパフォームして増加すると弊社では考えている。3D NANDフラッシュの登場や微細化の進展がその1つの理由だ。もう1つは中国での半導体産業の本格的立ち上がりがある。新技術、新モデル、デザインルールの世代交代、新工場といった要因は、モニターウェーハ需要ひいては再生加工ウェーハ需要の押し上げ要因だ。一方で、再生ウェーハメーカーの中で能力増強に踏み切れるところは、同社以外にはほとんど見当たらない。

業績面でも順調な拡大が期待される。台湾子会社は設備稼働率上昇に従い、2016年6月から単月黒字に転換した。年度ベースでも2017年12月期には黒字転換するとみられる。台南工場は日本からの設備移設で低コスト構造となっており、操業面でも安定した高生産性が実現できているとみられる。したがって、稼働率が上昇してくれば、利益率は劇的に改善し収益に大きく貢献してくると期待される。

■Check Point
・16/12期3Qは2ケタ増収、2ケタ最終益で着地
・能力ベースの世界シェアは30%、グローバルトップのポジションを築く
・台湾子会社新設により生産能力が拡大、世界シェア40%を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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