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3435 サンコーテクノ

東証S
1,427円
前日比
-13
-0.90%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
6.8 0.67 2.31
時価総額 125億円
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決算発表予定日

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サンコーテクノ Research Memo(1):成長分野である「維持・保全」需要に向け新製品・新工法を投入


サンコーテクノ<3435>はコンクリートの壁面に器具や設備を固定する際に使用される「あと施工アンカー」を中心とした建設用ファスニング製品メーカー。あと施工アンカーの市場で約40%の市場シェアを有するトップ企業だ。工事で使うドリル等の各種工具類の製造のほか、太陽光関連商材、各種測定器、電子基板なども手掛けている。

同社は2016年3月期から新中期経営計画ビジョン『S.T.G VISION 2020』に取り組んでいる。初年度の施策の最重要ポイントは組織体制の変更で、その目的は「市場創出」だ。同社は建築と土木両市場における成長分野と言える“維持・保全”需要に向けて新製品・新工法を投入することや、既存製品について新用途を開拓することで、オリンピック後も含めた長期にわたる持続的成長を目指している。そのためには「市場創出」は不可避であり、その実現には営業体制の根本的な改革が必要との判断が働いた。

組織体制変更の一環として営業、開発、工事の各担当者からなる「エンジニアリング本部」を設置した。現場、元請け、業界団体などにプロアクティブにアプローチし、ニーズの探索や新工法・新製品の売り込み、あるいは共同開発などを働きかけ、自社製品の売り上げ拡大に結び付ける戦略だ。2016年3月期に土台づくりを行い、2017年3月期からは成果の回収が徐々に始まってくると期待される。

業績面では、2016年3月期に踊り場を迎えた。その要因は太陽光関連需要の落ち込みだ。太陽光関連需要への依存度が予想以上に高くなっていたため、谷も想定よりも深くなった形だが、それ以外の市場からの主力製品への需要は、むしろ堅調に推移していたことも見て取れた。2017年3月期の注目ポイントは、新製品・新工法・新用途による収益がどの程度拡大するかにあると、弊社では考えている。

■Check Point
・建設需要は官需が民需のプラス幅を完全に打ち消す
・ファスニング事業に工事部門を取り込みエンジニアリング本部編成
・17/3期は増収増益予想、足元では強い需要が続いている

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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