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3416 ピクスタ

東証G
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前日比
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時価総額 20.1億円
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ピクスタ Research Memo(8):少量定額プランの設定で新たなユーザー層の取り込みに成功


■中長期の成長戦略と進捗状況

2. 定額制シフトの進捗状況
前述のように、2017年12月期の定額制売上高は518百万円(前期比63.7%増)となり、順調に拡大した。定額制に関し、ピクスタ<3416>は2017年12月期において2つの施策を行った。

1つは、新たなユーザー層の取り込みを目的に、少量の画像素材を定額で購入できるプランを料金メニューに増設したことだ。従来の定額制は、最も標準的なケースでは月間29,700円(1年プランの場合)の料金で1日25点(30日間で750点)の画像をダウンロード可能というものだが、当初、少量定額プランは月間3,888円(360日プランの場合)の料金で月10点のダウンロードが可能という料金体系となっていた。この少量定額プランの導入の結果、ユーザー数が大きく増加した。

もう1つは、2017年12月に、少量定額プランの中の新規ユーザー向け価格を改定(値上げ)したことだ。これは、前述の少量定額プランの力強い手応えを受けてのこととみられる。なお、従来からの少量定額プランのユーザーは、現在の契約を更新し続ける限りは従来料金が適用されることになる。値上げによる影響は、現時点(2018年3月時点)ではあまり明確ではないが、客足(の伸び)が落ちているという実感はない模様だ。

前述の成長の方程式に当てはめると、少量定額制の導入はUI・UXとトラフィックの部分を刺激するのに寄与したと考えられる。一方コンテンツについては、『PIXTA』の認知度が徐々に高まっていることもあって順調な拡大が続き、2017年12月末にはコンテンツ数が約3,000万点に増加した。

2018年12月期については、定額制の売上高を758百万円(前期比46.3%増)と計画している。同社は定額制シフト推進について、新規顧客獲得、更新率向上及び顧客単価向上の3つの施策で臨む方針だ。顧客単価向上は既に実施されている。新規顧客獲得では、Webマーケティング強化に加え、API※導入拡大の効果も注目される。更新率に関してはサイトの機能サービス向上に取り組む方針だ。46.3%という増収率は決して低くはないが、まだ全体的な金額が大きくないため、十分達成可能だと弊社では考えている。

※APIとはApplication Programming Interfaceの略称で、ソフトウェアの機能を教習することを言う。『PIXTA』のケースでは、既存のWebサービス企業やプラットフォーム提供企業において、画像をユーザーに(有償もしくは無償で)提供しようというニーズが生じたときに、同社にAPI連携の打診が来ることになる。そこで話がまとまれば、必要な開発を行って『PIXTA』が相手先のサイトに組み込まれることになる。同社自身は相手先企業から料金を受け取るため、言わば販路拡大の効果がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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