スターティア---17年3月期は増収ながらも減益で着地、顧客視点の「カスタマー1st」を推進
スターティア<3393>は12日、2017年3月期決算を発表。売上高が前期比1.1%増の102.82億円、営業利益が同47.3%減の2.65億円、経常利益が同47.6%減の2.85億円、当期純利益が同97.7%減の0.05億円だった。
デジタルマーケティング関連事業は、売上高が前期比1.9%減の18.02億円、セグメント損失は0.02億円(前期は0.12億円の利益)だった。Webプロモーションに関する商材は新規顧客及び大型のWeb制作案件の獲得が進み、計画通りの受注を達成した。一方でアーリーマジョリティー層と呼ばれる顧客が、未だサービスに対する導入に対して慎重であり、同社が期待している価格とマジョリティー層が求める価格に差が生じているため、計画していた収益獲得には至らなかった。
ITインフラ関連事業は、売上高が同1.8%増の84.79億円、セグメント利益が同44.7%減の3.08億円だった。中小企業等向けのセキュリティーソリューションについては、インターネットの脅威について、正しい知識の啓蒙活動を積極的に実施しており、顧客からの相談件数及び、受注件数も堅調に推移した。また、クラウドインテグレーションにおいて「Amazon Web Service(AWS)」の構築及び運用の件数が増え、着実にノウハウを蓄積した。「カスタマー1st」構築のため、ストック収益獲得に傾注したことにより、フロー収益が計画に対して未達となった。 2018年3月期通期については、売上高が前期比2.1%増の105.00億円、営業利益が同62.3%減の1.00億円、経常利益が同65.0%減の1.00億円、当期純利益が同914.7%増の0.60億円を見込んでいる。
《TN》
提供:フィスコ