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3392 デリカフHD

東証S
584円
前日比
-6
-1.02%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.7 1.14 1.71
時価総額 95.6億円
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決算発表予定日

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デリカフーズ Research Memo(4):新規顧客の開拓や既存顧客の取引シェア拡大


■決算動向

(2)部門別、エリア別動向

デリカフーズ<3392>の部門別の売上高で見ると、カット野菜が前年同期比10.9%増の5,503百万円、ホール野菜が同10.0%増の8,156百万円、その他が同20.5%増の1,884百万円となり、すべての部門で2ケタ増収となった。前述したように新規顧客の開拓や既存顧客での取引シェア拡大が主因となっている。このうち、その他部門については日配品や業務委託分の売上高が伸びたことに加えて、2015年5月より新たに開始した韓国企業2社向けのコンサルティングサービス(カット野菜の製造ノウハウの供与)も6百万円ほど寄与している。

また、エリア別の業績を見ると関東地区(東北、九州地区含む)は、売上高が前年同期比15.1%増の10,117百万円、経常利益が同12.6%減の162百万円と増収減益となった。東京第一・第二FSセンターのフル稼働が続いているほか、2012年3月開設の九州事業所や2014年6月開設の仙台事業所などで新規顧客の開拓が進んでおり、売上増に寄与した。同期間における東京都中央卸売市場の野菜取扱額は前年同期比11.3%増となっており、市場平均を上回る成長が続いていると言えよう。利益面では天候不順による野菜調達価格の高騰や野菜品質の悪化による作業効率の低下、在庫廃棄ロスの増加などが減益要因となった。

東海地区は、売上高が前年同期比7.9%増の2,531百万円、経常利益が同22.9%減の39百万円となった。売上高は大手外食チェーンとの新規取引開始や既存顧客での取引シェア拡大により増収となったが、利益面では天候不順による野菜調達価格の高騰、野菜品質の悪化が影響して減益となった。

近畿地区は、売上高が前年同期比3.4%増の2,885百万円、経常損失が25百万円(前年同期は119百万円の利益)となった。事業給食分野等の新規顧客開拓が進んだほか、2015年4月に開設した奈良FSセンターの稼働率も上昇してきたことなどにより増収となった。利益面では天候不順による野菜調達価格の高騰や野菜品質の悪化に加えて、奈良FSセンター稼働に伴う費用増が減益要因となっている。なお、奈良FSセンターについては、足元では月次ベースで黒字化しており、第3四半期以降収益に貢献してくる見通しだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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