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3392 デリカフHD

東証S
585円
前日比
-2
-0.34%
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
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時価総額 95.8億円
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決算発表予定日

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デリカフーズ Research Memo(1):農と健康を繋ぐ付加価値創造型企業として更なる成長


外食・中食業界向けにカット野菜、ホール野菜を卸す、いわゆる「業務用の八百屋」で国内最大手となる。「抗酸化力」など野菜の機能性に早くから着目し、顧客企業に対してメニュー提案を行うなど、「農と健康を繋ぐ付加価値創造型企業」として更なる成長を目指している。

8月10日付で発表された2016年3月期第1四半期(2015年4月?6月)の連結業績は、売上高が前年同期比10.9%増の7,547百万円、経常利益が同31.5%減の117百万円となった。売上高は「食の安全・安心」に関心が高まるなか、デリカフーズ<3392>の物流体制や最新の生産設備等が顧客から高く評価され、新規顧客の獲得及び既存顧客での取引拡大が進み、計画以上の進展となった。一方で、天候不順による野菜品質の悪化や、奈良FSセンター開設に伴う立ち上げ費用の発生等が減益要因となった。

2016年3月期は売上高が前期比5.6%増の29,600百万円、経常利益が同24.3%減の580百万円と増収減益を見込んでいる。奈良FSセンターに続いて、2016年以降に東京昭島、名古屋に新FSセンターを稼働させる計画で、立ち上げ費用増が減益要因となる。夏の猛暑や9月の長雨等により、野菜の調達環境も厳しいままだが、売上高は好調に推移しており、会社計画は達成できる見通しだ。

東京昭島、名古屋の新FSセンターでは加熱野菜やキット野菜の量産ラインを設置し、これら商品の売上拡大を目指していく。外食・中食業界で人手不足が続くなか、カット野菜よりもさらに省力化が可能なキット野菜等のニーズの高まりに対応していく。また、量販店向けでは野菜の「中身」分析をわかりやすくチャート表示した売場での試験販売を開始しており、野菜販売での新たな付加価値提案に向けた取組みを進めている。いずれも、中長期的な収益拡大に貢献するものとして注目されよう。

同社は株主優待制度の拡充を発表している。9月末の株主に対して従来は株数に応じて「こだわり野菜・果物の詰め合わせ」を贈呈していたが、優待内容にジェフグルメカード(大手外食店を中心に利用可能な食事券)を加え選択制とした。また、長期保有株主(3年以上継続保有、1,000株以上)に対しては、これら優待に加えて「オリジナルドレッシング(非売品)」を贈呈していたが、高級米「命仁」2kgの贈呈へ内容を変更した。

■Check Point
・蓄積された日本中の野菜分析データを生かしたメニュー提案
・下期も新規顧客獲得による売上増が見込める
・新FSセンターの本格稼動による増収効果で収益性が向上する見通し

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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