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3386 コスモ・バイオ

東証S
992円
前日比
+4
+0.40%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.7 0.69 3.02 363
時価総額 60.0億円
決算発表予定日

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コスモ・バイオ Research Memo(3):研究用試薬を主力とするバイオ専門商社(1)


■コスモ・バイオ<3386>の事業概要

1. 研究用試薬を主力とするバイオ専門商社
世界のライフサイエンス研究の進歩・発展に貢献する独立系のバイオ専門商社として、世界の大学・公的研究機関・検査機関・企業・病院などの研究室・検査室で使用される、研究用試薬・機器・消耗品・臨床検査薬の仕入れ(一部自社製造)及び国内外での販売を展開している。

2019年12月期の売上構成比は研究用試薬が74.0%、機器が24.2%、臨床検査薬が1.9%だった。研究用試薬が主力で、過去5期間の売上構成比に大きな変動はない。

試薬とは、実験・研究・測定のために使われる薬剤である。化学物質以外にも、生物の体内から取り出した成分(タンパク質、細胞、核酸等)や、それを反応させるための溶液など、多種・多様な試薬がある。そしてライフサイエンス研究は広範囲に様々な分野で研究が行われ、研究者一人ひとりが、それぞれ異なったテーマで研究を行っている。したがって多様な顧客ニーズに応えるためには、多種多様な試薬・技術情報・サービスが必要となる。

このため取扱品目は、タンパク質研究用試薬(モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体等)、遺伝子研究用試薬(制限酵素、核酸、遺伝子検出用試薬等)、組織培養研究用試薬(培地、培養システム・器具等)、その他バイオ研究用試薬(ペプチド、ウイルス、細菌等)、バイオ研究用機器(細胞・遺伝子操作機器、分離・精製機器、培養機器等)、創薬支援・受託サービス(ペプチド合成・抗体作製等)、臨床検査薬(血液・血清試薬、細菌検査試薬、病理・組織検査試薬等)と幅広い。

なおライフサイエンス研究用試薬の国内市場規模は、主に大学・公的研究機関の公的研究費及び企業の研究開発費で構成され、おおむね1,100億円程度(矢野経済研究所調べ)で推移している。市場シェアは海外企業の日本法人、大手企業の子会社・部門、専門商社等、同社を含む大手7社で市場全体の約3分の2を占めている。

2. 強み
同社の強みとしてはグローバルネットワーク、業界最大級の品ぞろえ、グループ内のメーカー機能等が挙げられ、最先端・高品質の製品や最新の技術情報でライフサイエンス研究者にサービスを提供している。

仕入面は全世界に約600社(うち海外が400社以上)のグローバルネットワークを構築し、販売面は国内で全国をカバーする約200拠点の販売代理店網を構築している。

取扱品目数は業界最大級の約1,600万品目に達している。自社ブランド製品を含めた豊富な品ぞろえで、抗体分野を中心に多様な顧客ニーズに対応して、多種多様な製品・技術情報・サービスをワンストップで提供している。膨大な製品ラインアップの中から、研究者にとって有用な製品を選び出し、タイムリーに提供する「製品・サービスとユーザーのマッチング」ノウハウも強みである。

在庫管理については、売れ筋製品を在庫として持ち、出荷頻度の小さい製品を受注状況に応じて仕入先から取り寄せている。さらなる在庫適正化を図るため、売上データのより詳細な解析を推進している。また、製品カタログ発行費用や管理コストの削減、製品・サービス情報の随時更新・鮮度向上に向けて、2018年9月にWeb製品検索システムをリニューアル稼働した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《EY》

 提供:フィスコ

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