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3386 コスモ・バイオ

東証S
991円
前日比
-4
-0.40%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.7 0.69 3.03 239
時価総額 59.9億円
決算発表予定日

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コスモ・バイオ Research Memo(7):高収益構造を目指す中期経営計画


■コスモ・バイオ<3386>の中長期成長戦略

1. 中期経営計画の取り組み
中期経営計画(2017年12月期-2019年12月期)では、経営ビジョンに「生命科学の研究者に信頼される事業価値を高める」を掲げている。

ライフサイエンス研究用試薬の国内市場は、全体としては横ばい傾向が継続しているが、一方では、メディカルやライフサイエンスをキーワードとして、再生医療等の新規事業に取り組む化学・素材関連等からの異業種参入企業数が増加傾向である。

こうした市場伸び悩みや円安環境下でも利益を確保する高収益構造の確立を目指し、基本戦略には、既存事業基盤の強化(商社として情報力・製品力・提案力の強化、メーカーとして自社製品・サービス及び産学官連携の強化)、新たな事業基盤の創出(成長分野開拓による新規事業の創出、競争力強化や事業拡大に向けた資本・業務提携)、企業価値の向上(業務効率化、人事評価制度改革、リスク管理、CSR活動)を掲げている。

2. 自社製品・サービスのメーカー機能の強化
自社製品・サービスのメーカー機能を強化するため、2017年10月に札幌事業所を開設・稼働した。自社製品・サービスのラインアップを強化する。さらに研究用ペプチド合成・抗体作製受託サービス事業や、鶏卵バイオリアクターを用いたタンパク質受託製造事業などを、新たな事業基盤の重点分野と位置付けている。

自社製品・サービスのラインアップ強化としては、2019年1月-6月に、発光ラット膵β細胞株「iGL細胞」、タウタンパク質再現試薬「タウ凝集アッセイキット」、複数種類の新規自社抗体などの新製品、マルチオミックス受託解析サービス、プロテオーム受託解析サービス、次世代シーケンス受託サービス、各種ホルモン測定サービスなどの受託サービスを開始した。

さらに、新たな事業基盤の創出に向けて2018年3月には、生体内の標的とするタンパク質の分解を誘導することにより新規医薬品の研究開発を行うファイメクス(武田薬品工業<4502>のアントレプレナーシップベンチャープログラムによって2018年1月設立されたカーブアウトベンチャー)に出資した。

2018年6月には(学)麻布獣医学園と、麻布獣医学園の出願特許「アミロイドタンパク質を抽出する試薬」に関する実施許諾契約を締結した。アミロイドという線維構造を持つタンパク質だけを選別して抽出できる画期的な技術であり、本技術を用いてアルツハイマー病などの研究に極めて重要なツールを提供する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)

《SF》

 提供:フィスコ

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