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3386 コスモ・バイオ

東証S
990円
前日比
-5
-0.50%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.6 0.68 3.03 239
時価総額 59.9億円
決算発表予定日

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コスモ・バイオ Research Memo(1):世界のライフサイエンス研究の進歩・発展に貢献するバイオ専門商社


■要約

1. 研究者と仕入先を結び世界のライフサイエンス研究の進歩・発展に貢献するバイオ専門商社
コスモ・バイオ<3386>は、世界のライフサイエンスの進歩・発展に寄与すべく、世界の大学・公的研究機関・検査機関・企業・病院などの研究者や検査室向けに、ライフサイエンスに関する研究用試薬・機器及び臨床検査薬を輸出入販売している。研究者と仕入先を結び、世界のライフサイエンスの研究進歩・発展に貢献するバイオ専門商社である。

2. グローバルネットワーク構築と業界最大級の品ぞろえが強み
グローバルネットワーク構築と業界最大級の品ぞろえを強みとしている。仕入先は国内外約600社(うち海外が300社以上)で、販売は国内約200拠点の販売代理店網、海外約30拠点の販売代理店網を構築している。グループ内にメーカー機能(プライマリーセル事業部)を持ち、自社ブランド製品を含めて業界最大級の約1,200万品目を取り扱っている。圧倒的な品ぞろえで多種多様な製品・技術情報・受託サービスをワンストップで提供できることが強みだ。

3. 新製品・自社ブランド製品の販売及び受託サービスを強化
高付加価値の新製品・自社ブランド製品の販売及び利益率の高い受託サービスを強化している。本格参入した研究用ペプチドの合成及び抗体の受託製造サービス事業の強化及び今後のさらなる事業の強化・拡充に備えるため、北海道小樽市に札幌事業所を建設(2017年9月稼働開始予定)する。

4. 収益は年度末に当たる第1四半期(1月-3月)の構成比が高く為替変動も影響する特性
収益は大学・公的研究機関における公的研究費や企業の研究開発費の支出動向の影響を受け、国の年度末及び多くの企業の決算期末に当たる第1四半期(1月?3月)の構成比が高い季節要因がある。また製品の大半が外貨建てで決済される輸入品のため、仕入原価は為替変動の影響を受けやすい。

5. 2016年12月期は円高メリットなどで計画超の大幅営業増益
2016年12月期の連結業績は、前期比1.0%増収、2.6倍営業増益、29.5%経常増益、10.4%最終増益だった。2015年の円安時に実施した価格是正効果、付加価値の高い製品・受託サービスの販売増、円高メリットによる売上総利益率の上昇、販管費の抑制などが寄与して計画超の大幅営業増益だった。

6. 2017年12月期は円安や経費増加などで減益予想
2017年12月期の連結業績予想は、前期比1.0%増収、77.6%営業減益、62.8%経常減益、58.7%最終減益予想としている。想定為替レートは1ドル=115円(2016年12月期実績1ドル=111円)としている。円安による売上総利益率低下や新基幹システムの導入、新事業所の建設、新規事業による研究開発費の上昇などの経費の増加により減益見込みだ。

7. 新中期経営計画策定、再生医療関連市場拡大を背景として新規事業創出も推進
2017年12月期からの取り組みとして3ヶ年の新中期経営計画(2017年12月期?2019年12月期)を策定した。ビジョンには「生命科学の研究者に信頼される事業価値を高める」を掲げ、基本施策は既存事業基盤の強化、新たな事業基盤の創出、企業価値の向上とした。再生医療関連の市場拡大も背景として、中期的に収益拡大が期待される。

8. 利益還元は収益状況の見通しなどを総合的に勘案して決定
2016年12月期の配当は前期比2円増配の年間18円とした。連結配当性向は41.9%である。2017年12月期の配当予想については、厳しい事業環境で大幅減益予想を見込んでいるため、前期比4円減配の年間14円とした。予想配当性向は79.0%となる。

■Key Points
・研究者と仕入先を結び世界のライフサイエンス研究の進捗・発展に貢献するバイオ専門商社
・グローバルネットワーク構築と業界最大級の品ぞろえが強み
・新製品・自社ブランド製品の販売及び受託サービスを強化

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《TN》

 提供:フィスコ

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