日本調剤 Research Memo(13):経営成績に連動した形で株主還元の方針。2017年3月期は実質5円増配の50
■株主還元
日本調剤<3341>は株主還元について、配当によることを基本としており、配当額については成長のための内部留保とのバランスを取りつつ、経営成績に連動した形で利益還元を行っていくとしている。
2017年3月期について同社は、事前の配当予想どおり中間配25円、期末25円の年間50円配を実施した。株式分割を調整した2016年3月期の配当は年間45円であったため、実質的に前期比5円の増配となった。配当性向は17.2%となり、2016年3月期の10.4%から上昇した。
2018年3月期については前期比横ばいの年間50円配(中間配25円、期末配25円)の配当予想を公表している。1株当たり当期純利益が352.59円(前期比21.6%増)と予想されており、これに基づく配当性向は14.2%となる。同社は医薬品製造の新工場建設を進めるほか、調剤薬局事業においてもM&Aなど資金需要は旺盛であるため安易な増配期待は禁物と考えるが、株主重視の意識が高い企業であるため、まずは業績の推移を見守りたい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)
《MW》
提供:フィスコ