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3300 アンビDX

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アンビション Research Memo(4):2018年6月期第3四半期は記録的な増収増益


■業績動向

1. 2018年6月期第3四半期の業績概要
AMBITION<3300>の2018年6月期第3四半期の連結業績は、売上高が前年同期比66.3%増の16,558百万円、営業利益が同803.4%増の548百万円、経常利益が同959.9%増の465百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同773.2%増の268百万円と大幅増収増益を達成した。

主力のプロパティマネジメント事業におけるサブリース戸数が9,104戸(前年同期末比8.1%増)と堅調に伸び、増収に寄与した。期初からのサブリース戸数の増加は350戸(前年同期間は1,525戸増)と抑え目にした。一方で、入居率は99.3%(2018年3月末時点、前年同期末は93.8%)。管理戸数の増加率を一時的に抑えたのに加え、営業体制の強化が浸透したことが寄与した。ヴェリタス(デザイナーズマンション開発)は2017年10月から連結され、2018年3月末までに149件(売上高約50億円分)の引き渡しが完了した。新築デザイナーズマンション「PREMIUM CUBE 下北沢」が早期申込完売、「PREMIUM CUBE 品川戸越DEUX」など人気開発物件の販売が好調に推移している。

費用面では、売上原価や販管費が増えたものの売上高の圧倒的な伸び(66.3%増)が上回り利益を押し上げた。売上総利益率は2.1ポイント改善、営業利益率も2.7%改善した。


販売用不動産(仕掛含む)70億円を保有し、仕入れは順調
2. 財務状況と経営指標
2018年6月期第3四半期末の総資産は前期末比10,476百万円増の14,449百万円となった。そのうち流動資産は8,243百万円増であり、販売用不動産(仕掛含む)の増加と現金及び預金の増加が主な原因である。固定資産は2,225百万円増であり、M&Aに起因するのれんの増加が主な要因である。

負債合計は前期末比10,194百万円増の12,891百万円となった。主な増加は、固定負債の7,221百万円増であり、長期借入金の増加が主な要因である。流動負債は2,972百万円増であり、1年内返済予定の長期借入金の増加と短期借入金の増加が主な要因である。

純資産合計は前期末比281百万円増の1,557百万円となったのは、利益剰余金の増加と資本剰余金の増加が主な要因である。

経営指標(2018年6月期第3四半期末)では、流動比率が241.7%(前期末は177.9%)と安全性の基準である200%を上回っており、短期的な安全性には懸念はない。自己資本比率が大規模なM&Aを経て10.8%(前期末は31.9%)と低めであり、中長期的に収益力を向上させ、資本を増強していく計画の途上にある。

■今後の見通し

● 2018年6月期の業績見通し
AMBITION<3300>の2018年6月期通期の連結業績は、2018年5月28日に再度上方修正され、売上高が前期比58.7%増の23,143百万円、営業利益が同280.5%増の1,108百万円、経常利益が同267.9%増の988百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同267.5%増の547百万円と売上高で50%超、各利益で200%超の予想となった。

主力のサブリース事業は、2018年3月末時点で入居率99%を超えており、第4四半期も売上・利益ともに業績が積み上がる。2017年10月から連結したヴェリタスの新規開発物件の年間引渡し予定戸数は208戸。2018年3月末までに149戸が販売され(進捗率71.6%)順調な進捗である。ヴェリタスの開発したマンションは投資用マンションであり、引渡し後は同社のサブリース物件となるため、サブリース事業の成長にも貢献することになる。

今回の業績予想の修正(2018年5月28日)では各利益の修正幅が大きい。上方修正の要因としては、プロパティマネジメント事業部門におけるサブリース管理戸数等の増加、及び予想を上回る入居率の増加、インベスト事業部門による新規物件の早期申込完了、IT化推進による業務効率・生産性のアップ、営業組織体制の強化等によるシナジー効果が挙げられており、予想を上回る売上げとともに販管費等のコスト減を実現する見込みだ。期中の大型M&Aがあったことで、通期の着地は例年の傾向などから推測することは難しいが、記録的な業績の達成が現実味を帯びてきた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《TN》

 提供:フィスコ

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