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3236 プロパスト

東証S
196円
前日比
-4
-2.00%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
4.3 0.64 2.04 2,705
時価総額 68.9億円
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プロパスト Research Memo(6):拡大する収益と急速に回復する財務体質


■業績動向

1. 2017年5月期の業績
プロパスト<3236>の2017年5月期実績は売上高14,874百万円(前期比18.7%増)、営業利益1,162百万円(同28.6%増)、経常利益801百万円(同43.3%増)、当期純利益511百万円(同67.7%増)と増収増益決算であった。第3四半期決算時発表の通期予想を売上高、営業利益、当期純利益は7%前後、経常利益は40%も上回る好決算であった。これは、分譲開発事業において、2017年3月竣工のヴァントヌーベル代々木の利益率が予想以上であったことが好決算の一因である。一方、好決算を背景に、特別損失に減損損失を計上し、保有資産の健全化を図った。

直近5ヶ年の業績を見ると、2013年5月期に比べ、2017年5月期には売上高が2.6倍、営業利益は4.6倍、経常利益は8.6倍、当期純利益は5.7倍に増加している。2010年5月期の赤字決算以降、同社の業績は着実に回復し、成長を持続している。

2017年5月期よりセグメント区分が変更されている(2016年5月期は前期比数値として開示)。2015年5月期まで不動産販売事業が主力で売上高・利益ともに伸びてきたが、2016年5月期からは、不動産販売事業が分譲開発事業とバリューアップ事業に分かれて順調に拡大したほか、賃貸開発事業が収益貢献をし始めたことが分かる。

2. 財務状態及びキャッシュ・フローの状況
2017年5月期末時点における総資産は2013年5月期末比で6,776百万円増加し14,414百万円となった。内訳を見ると、固定資産は同2,319百万円減少した一方で、流動資産が同9,095百万円増加した。流動資産が増加した主因は、販売用不動産の同5,024百万円の増加による。負債は同5,190百万円増加の11,868百万円で、特に有利子負債が同5,176百万円増加し期末の有利子負債残高が10,970百万円となった。事業拡大には銀行借入が不可欠であるが、業績回復に伴い取引金融機関は25行に増え、メガバンクとの取引も復活している。一方、純資産は最終利益の積み上げなどにより同1,581百万円増加し2,281百万円となった。以上から、期末の自己資本比率は15.7%で、2013年5月期末の9.5%から大幅に上昇し、同社の安全性は着実に改善している。

現金及び現金同等物の残高は前期末より増加し、2017年5月期末では2,177百万円であった。各キャッシュ・フローの状況について見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは2014年5月期以降マイナスに転じ、2017年5月期には1,225百万円の支出となったが、これは同社が不動産業を営むため、物件の購入等に伴う棚卸資産の増加による影響が大きいと推測される。この他にこの期間に大きな投資活動によるキャッシュ・フローにおける支出はなかった。財務活動によるキャッシュ・フローでは、主に借入金の増加により2017年5月期に1,331百万円の収入があった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

《HN》

 提供:フィスコ

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