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ADワークス Research Memo(2):2017年9月末の株主に対して1株当たり1.65円の感謝配当を実施


■感謝配当について

1. 感謝配当の概要
2017年4月25日付でエー・ディー・ワークス<3250>は、ノンコミットメント型ライツ・オファリング(行使価額ノンディスカウント型)の実施と合わせて、2017年9月末の株主に対して1株当たり1.65円の感謝配当を実施することを発表した。今回の感謝配当は2013年3月期から2017年3月期までの中期経営計画がほぼ達成できたことや、その達成に向けて重要な役割を果たした過去2回のライツ・オファリングに協力いただいた株主(約27億円を新株予約権の行使で調達)への感謝、及び2019年3月期までの中期経営計画達成に向けて今回実施するライツ・オファリングへの協力に対する感謝の意味を込めた配当と位置付けている。現在の株価(5月2日終値39円)を基準とした配当利回りは4.2%で、年換算利回りで見ればさらに高くなる。

感謝配当の算定基準は、2013年3月期から2019年3月期までの当期純利益累計額(約30億円の見込み)と、当該期間における配当支払い総額を勘案し、ライツ・オファリング1回当たり0.55円(2017年3月期における配当金相当額)で換算、合計1.65円とした。なお、2019年3月期までの配当支払い予定額については、今回発表したライツ・オファリングの行使状況や今後の配当水準によって変動するが、行使率を50%、2018年3月期以降の期末配当を2017年3月期と同水準の0.55円と仮定した場合、配当支払い総額は約12億円となり、当該期間の配当性向では約40%の水準となる。事業拡大局面では配当よりも投資に資金を優先的に振り向けるため、配当性向も低くなりがちだが、今回の感謝配当は中期経営計画の達成によってそれを補正する意味合いも持ち、長期安定株主作りのための新たな施策とも言える。同社では今後の株主の反響なども見て、感謝配当を継続するかどうかを検討していくとしている。また、2018年3月期の期末配当については、ライツ・オファリングの行使状況を見て判断する方針となっており、現時点では未定となっている。

2. 配当金、配当性向の同業他社比較
同業であるスター・マイカ<3230>、レーサム<8890>、トーセイ<8923>の3社と、配当性向及び2017年度の予想配当利回りについて比較してみた。2014~2016年度については各社とも業績の拡大を受けて増配を続けており、配当性向は概ね20~25%の範囲となっており、同社についてもほぼ同水準で推移している。ただ、2017年度については感謝配当のみで同社の場合、配当性向は50%を超える水準となる。同様に配当利回りについても、ほか3社が2~3%の水準であるのに対して、同社は4%台と他社平均を大きく上回ることになる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《TN》

 提供:フィスコ

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