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キリン堂HD Research Memo(11):調剤薬局は大手調剤チェーンに匹敵する収益力


■成長戦略と中期経営計画

5. 重点課題3:調剤機能の強化
国が考える調剤薬局の方向性は“門前薬局からかかりつけ薬局へ”であり、キリン堂ホールディングス<3194>が進める調剤機能強化とはこの流れに沿ったものと言える。国はあるべき薬局の形態に誘導する形で調剤報酬の改定を進めてくると考えられ、国の進める方向性沿うことが調剤事業の収益確保につながることになる。同社は第2次中期経営計画において、かかりつけ薬局への転換を進めることを明確にした。

加えて、ドラッグストアにおいては調剤併設型店舗を増やすことも打ち出している。また、中小の調剤チェーンをM&Aで獲得することも目標に掲げている。この背景には、同社の中で調剤売上の売上総利益率が高く、売上規模を拡大させていくことが同社全体の収益性改善に寄与するとの狙いがあるとみられる。2017年2月期の調剤売上の全社に占める割合は8.7%であったが、第2次中期経営計画に上述の施策を進めて売上構成比を12%に高めることを目指している。この方針は極めて妥当な施策だと弊社では考えているが、薬剤師の確保が厳しい点や、かかりつけ薬局への転換が店舗費用の上昇につながるリスクがある点には注意が必要だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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