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3153 八洲電機

東証P
1,553円
前日比
-7
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PTS
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.4 1.32 1.80 8.74
時価総額 338億円
比較される銘柄
カナデン, 
椿本興, 
東京産
決算発表予定日

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八洲電機 Research Memo(3):ソリューション・エンジニアリング力の強化


■今後の展望

1. 当面の展望・課題
八洲電機<3153>が力を注いでいるのが、ソリューション・エンジニアリング力の強化だ。単にモノを売る、コーディネートするという商社機能だけではなく、設計・施工等も行い、技術力を提供する。2017年4月には、東京・日暮里にエンジニアリングセンターを開設した。社内組織においてもエンジニアリング開発部を新設し、エンジニアリング力を強化した営業活動に注力し、独自技術を生かした工事の受注増大を目指す。

エンジニアリングに注力することによって、過去に比べて売上高の鋭角的な増加は見込めなくなりながらも、利益率が高くなるため、収益構造の改善につながる。エンジニアリング案件の受注は実際に増える方向にあり、今後は利益率のアップが期待できそうだ。

2017年3月期の事例を見ると、鉄鋼メーカー向けのLED照明、高速道路向け受変電設備、大学向け特殊空調、鉄道会社向け車両検修ラインなどの実績を積み、ソリューション・エンジニアリング関連で前期は約10%の増収を確保したが、2018年3月期も同様に10%の成長を目指し、この分野の売上高目標を20,000百万円に設定している。

さらに、ビジネスネットワークによるビジネスチャンスの拡大を目指す。空調設備、LED照明などで取引先や仕入先のビジネスパートナー企業との強い絆を継続し、事業規模・領域の拡大を図る。これに関する受注高は、2017年3月期は2倍以上となったが、2018年3月期は約60%増の7,000百万円を見込んでいる。

一方、エンジニアリング力の強化で課題となるのが人材だ。新卒、中途を合わせて、これまでコンスタントに20人規模を毎年採用してきており、景気の上向きを背景に今後はリクルートの面で苦戦が想定されるが、今年は人材を確保した模様。関連団体の八洲環境技術振興財団を通じた研究助成を行うことで、大学との結びつきを強めるなど施策を打っており、今後は、エンジニアリングの拡大に関してはこの面がポイントになりそうだ。

2. 中期経営計画
同社は2019年3月期を最終年度とする中期経営計画を進行させている。数値目標は、連結売上高90,000百万円、連結営業利益2,600百万円、ROE8.8%だ。売上高に関しては、ローリングの可能性があるものの、利益に関しては付加価値が高いエンジニアリング案件に注力するため、弊社では実現不能な数字ではないとみている。


■情報セキュリティーについて
同社は、シンクライアントシステムを2014年から導入。社内にサーバーを置かず、従業員のパソコン等にデータが残らないようにしており、これによって社内からの情報漏えいを防ぐ。同時に、これは管理部門の効率化にもつながっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水野 文也)

《NB》

 提供:フィスコ

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