貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3140 BRUNO

東証G
1,039円
前日比
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PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.3 2.82 0.38 20.43
時価総額 153億円
比較される銘柄
CBGM, 
ドウシシャ, 
デンキョーG
決算発表予定日

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イデアインター Research Memo(4):トラベルショップの店舗数増に伴い、売上高も拡大


■事業セグメント別動向

(2)住関連ライフスタイル商品小売事業(「小売事業」)

小売事業は同社が直営店舗(一部、フランチャイズ(FC)店もあり)を運営し、同社の各商品を販売する事業だ。

イデアインターナショナル<3140>は商品のブランドをグループ別に、インテリア・キッチン雑貨の「BRUNO(ブルノ)」、オーガニック化粧品の「Terracuore(テラクオーレ)」、トラベル用品の「MILESTO(ミレスト)」の3つに集約した。それに合わせて店舗ブランドも、インテリア雑貨・キッチン雑貨を扱う「Idea Seventh Sense」、オーガニック化粧品「Terracuore」、トラベル用品の「Travel Shop MILESTO」の3業態(及びそれらの派生ショップブランド)に集約している。

同社は過去のリストラ期において、インテリア雑貨やオーガニック化粧品の店舗の整理を進め、一方で、ここ1,2年は販売好調なトラベル用品店舗の拡大を行ってきた。2016年6月現在では、全国の主要都市のランドマーク的商業施設などに、20店舗を展開している(一部は複数ブランドが店舗を共用している)。

事業セグメントとしての小売事業は、店舗売上とインターネット販売(EC)の合計からなっている。このうち店舗売上高だけを取り出してその推移をみると、2016年6月期は1,822百万円で、前期比3.5%の減収となっている。これは、インテリア雑貨やオーガニック化粧品分野で不採算店舗7店を閉鎖した影響だ。商品分野別の動向をみると、同社が成長を期待して注力するトラベル分野の売上高は順調に伸長した。同社の小売事業はここ数年、店舗(店舗ブランド、業態)及びブランドの整理を急速に進めてきた。したがって年度ベースの推移と合わせて四半期ベースでの推移をチェックすることが同社の分析に資すると思われる。

同社のトラベル用品の店舗ブランドは、「Travel Shop MILESTO」と「Travel Style by MILESTO」の2つだ。前者は既存業態の店舗で、大型店・高価格帯・旅行を前面に出した品ぞろえという特徴の店舗ブランドであるのに対し、後者は中小型店・低価格帯・日常使いを意識した品ぞろえといった特徴を持つ新規のローコスト・モデルの店舗となっている。立地の点でも「Travel Shop MILESTO」は空港や大都市圏の中核・大型の商業施設に出店されているのに対し、「Travel Style by MILESTO」はもう少し商圏の小さい商業施設や地方のショッピングモールなどに出店されている。

同社は、2016年6月期において10店舗の新規出店を計画したが、実績は7店舗だった。その業態別内訳は計画においても実績においてもすべてトラベル用品であった。実績ベースの内訳は既存業態2店舗、新規業態5店舗となっている。これらの新規出店各店舗はいずれも順調な立ち上がりを見せている。特にローコスト型新規業態で、出店先のモールの集客力が強いmozoワンダーシティ店やイオンモール常滑店などは、新規開店後2か月目には単月黒字化するという極めて好調な滑り出しとなっている。

同社は、今後も出店を継続・加速させる計画だが、出店場所としては、一定の集客が見込まれる地方のショッピングセンター、ショッピングモールが主体となるとみられる。したがって、今後の出店では小型でローコストの新規業態「Travel Style by MILESTO」の店舗が多くなるものと弊社ではみている。また、詳細は後述するが、新規出店する店舗の業態においてもここ1、2年の動きから変化がみられる見込みだ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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