貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3140 BRUNO

東証G
1,031円
前日比
-10
-0.96%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.1 2.80 0.39 22.58
時価総額 152億円
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デンキョーG
決算発表予定日

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健康CP Research Memo(7):含み益をもたらすM&A、更なるグループシナジーに期待


■中長期的成長拡大に向けた施策

(1) M&Aを活用した成長戦略とグループシナジー

M&Aは健康コーポレーション<2928>にとっての重要な成長戦略だ。同社にとってのM&Aの対象は上場企業、非上場企業を問わない。すべてのM&Aに共通するポイントは、1)割安な案件であること、2)同社グループとの間でシナジー効果を期待できるものであること、の2点であるというのが、弊社の理解だ。1)の割安な投資という点は、上場企業の買収例を検証すると明白だ。

イデアインターナショナル<3140>は約23億円、SDエンターテイメントは約29億円、夢展望は約16億円の含み益となっている状況だ。これは、傘下に収めた後に徹底的な事業構造改革を行い、収益改善を実現した結果だ。

同社は2017年3月期中に、新たにパスポート<7577>とマルコ<9980>(予定)の2社を買収する。いずれも第三者割当増資による株式取得であり、それによる希薄化が見込まれるが、現在の株価は希薄化を完全には織り込んでいない。したがって現時点では含み益の計算はできない。しかしながら、先行3社の実績を見る限り、パスポート、マルコの業績についても、グループシナジーを活用して着実に改善を果たすものと弊社では期待している。それはいずれ株価上昇へとつながり、同社に含み益をもたらすものと弊社ではみている。

同社はM&Aで企業を傘下に収める際に、グループシナジーについて明確なビジョンを描けることを条件としているのは前述のとおりだ。特に同社グループの最有力ブランドかつ中核事業であるRIZAP事業とのシナジーが重要なポイントとなっている。

非上場企業の被買収企業の中には、出版社や住宅会社など、一見するとシナジーを見出し難いような企業も含まれている。弊社がこの点について同社に取材したところ、同社はシナジー効果を生み出すシナリオをきちんと描けており、業績の回復・成長について成算があるという印象を得ることができた。同社は図に掲げた例にとどまらず、今後もグループ企業間でのシナジー効果を生み出す施策を、続々と発表していくとしている。今後の展開を、期待を持って注目していきたいと考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《SF》

 提供:フィスコ

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