3140 イデアインタ JQG 14:59
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2016年03月01日17時17分

健康CP Research Memo(9):M&A後の子会社業績は明確に改善、高まる企業価値


■M&Aを活用した成長戦略

「COMMIT2020」の成長戦略の大きな柱がRIZAP事業であるのは前述のとおりだが、もう一つの重要な柱としてM&Aがある。RIZAPの成功が強烈であるためその陰に隠れがちであるが、健康コーポレーション<2928>の過去のM&Aにおいても数々の成功を収めてきたことを改めて振り返ってみたい。

同社は2013年から2015年にかけて上場企業3社を相次いで子会社化した。イデアインターナショナル<3140>は生活雑貨や旅行用品などを企画・販売する企業で、同社の事業セグメントのなかの住関連ライフスタイルセグメントを担っている。SDエンターテイメント<4650>は北海道に地盤を置く総合娯楽施設及びスポーツジムの運営企業で、同様にエンターテイメントセグメントを担っている。両子会社とも健康コーポレーショングループ入り前は、業績面で伸び悩んでいた。同社は、人材の投入、インフラやノウハウの共有などを通じたコスト削減、広告宣伝ノウハウの活用、RIZAPを始めとする同社の各事業とのシナジー効果によるトップライングロース(売上伸長)の追求などの様々な施策を通じて、子会社の経営改善に努めてきた。その結果、これら子会社の業績は明確な改善を示した。

こうした業績改善を反映して上場子会社の株価は買収時よりいずれも大きく上昇しており、同社本体が有する評価損益は、イデアインターナショナルが1,738百万円、SDエンターテイメントが2,974百万円、夢展望が1,411百万円(いずれも2016年2月25日終値ベースで試算)となっている。

同社のM&Aは上場企業にとどまらない。非上場企業についても数々のM&Aの実績を重ねてきた。同社のM&Aの実績を俯瞰すると、買収の意思決定において、同社の事業とのシナジー効果を狙えることと、同社が有する広告宣伝のノウハウ活用で収益改善が見込まれる点が重視されていることがわかる。エムシーツーはテレマーケティング、コールセンター事業を行っており、同社と取引関係にあった。通販事業を主力としていた同社にとってはエムシーツーを子会社することでより効率性を高められるとの判断から子会社化に踏み切った。エーエーディは広告宣伝で高いノウハウを有する同社とのシナジー効果に期待がかけられていることがわかる。またアパレル関連各社も、RIZAPで肉体改造に成功した後を受け持つという意味で、やはりシナジー効果を狙ったものといえる。

そうした中、同社は2016年2月23日、(株)タツミプラニングの子会社化を発表した。タツミプラニングは新築住宅建設(注文建設)やリフォームを手掛ける会社であり、これまでの買収企業とは若干趣が異なるという印象を受ける向きもあろう。同社は当買収案件の狙いについて、住関連ライフスタイルセグメントの商材強化、イデアインターナショナルのデザイン力を活用したトータルデザイン住宅の供給、同社の持つマーケティング・広告宣伝ノウハウ活用による業績拡大、タツミプラニングのノウハウを生かした店舗開発のデザイン性・コストメリットの追求、などを掲げている。

弊社では、これらのタツミプラニングの買収の目的と理由について十分説得力があるとの印象を有しており、今後の業績拡大を期待をもって見守りたいと考えている。住宅に関しては、政府の新成長戦略(2010年6月18日閣議決定)において、2020年までに中古住宅流通、リフォームの市場規模を20兆円に倍増させる方針が掲げられており、この点もプラス材料と考えている。今回のM&Aに関しもう一つ留意すべき点として、同社のM&Aの規模が、過去に比べて1ケタ大型化したことを指摘しておきたい。COMMIT2020の達成に向けて、売上規模で100億円規模の企業の買収が、今後も継続的に出てくる可能性があると弊社ではみている。成長戦略の重要な柱として、同社のM&Aの動きにはこれまで以上に注意を向ける必要がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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