貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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3099 三越伊勢丹

東証P
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前日比
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PTS
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19:09 04/16
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
21.7 1.49 1.38 0.78
時価総額 9,190億円
比較される銘柄
Jフロント, 
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決算発表予定日

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2017年“IPO候補”を徹底調査、ツレ高期待の「関連株」は? <株探トップ特集>


―投資マインド向上でIPO市場の盛り上がり期待、人気上昇には差別化も必要か―

 足もとで直近IPO(新規株式公開)銘柄が人気を集めるなか、気になるのは2017年のIPO候補企業だ。16年に上場したJR九州 <9142> やLINE <3938> に続く目玉IPOはどこになるのか。市場で噂される企業をピックアップするとともに、その関連銘柄を探った。

 16年のIPO総件数は83社と7年ぶりに減少し、そのうち15社で上場時の初値が公開価格を下回った。要因のひとつに前半の株式相場が軟調で個人投資家の投資余力が低下したことが挙げられるが、今年は大発会が4年ぶりの上昇となったことで投資環境のさらなる改善とともに投資マインドの向上が期待される。また、IPO市場が盛り上がるためには知名度のある企業の上場も必要だが、市場では「ネットあるいはモバイル時代の新ビジネスを展開する企業のIPOが多くなるだろう。ただ、スマホ向けゲーム関連などは既に新鮮味がなく個人投資家も食傷気味。他社との差別化がはっきりとみえる企業でなければ人気化は難しいのでは」(中堅証券アナリスト)といった見方も出ている。

●メルカリ

 フリーマーケットアプリを運営しているメルカリ <4385> 編集部注は、テレビCMなどで知名度が高く、上場すれば人気化必至とみられる。設立は13年2月で、資本金は約125億円。16年12月にはダウンロード数が日米合計で6000万(日本4000万、米国2000万)を突破し、月間流通額は100億円超に達している。同社には三井物産 <8031> のほか、伊藤忠商事 <8001> 子会社の伊藤忠テクノロジーベンチャーズやGMOインターネット <9449> グループのGMOベンチャーパートナーズが出資。メルカリの前身であるコウゾウと13年8月に資本・業務提携した経緯のあるユナイテッド <2497> [東証M]も関連銘柄となる。

●Retty

 実名制ソーシャルグルメサイトを運営するRetty(レッティ、東京都品川区)も17年のIPOが期待される1社だ。設立は10年11月で、資本金は約25億円。11年6月のサービス開始以来、利用者は着実に増加し、16年7月には月間利用者数が2000万人を突破した。同社には伊藤忠テクノロジーベンチャーズやサイバーエージェント <4751> グループのサイバーエージェントベンチャーズ、グリー <3632> グループのグリーベンチャーズ、朝日放送 <9405> 子会社のABCドリームベンチャーズなどが出資している。

●Spiber

 新世代バイオ素材開発を手掛けるSpiber(スパイバー、山形県鶴岡市)は、「画期的な技術を武器にしており、個人投資家の夢が膨らむ企業」(前出の中堅証券アナリスト)として熱い視線が注がれている。設立は07年9月で、資本金は約146億円。同社は鋼鉄の340倍という強度を持つ「合成クモ糸繊維」を実用化しており、15年9月にはゴールドウイン <8111> と資本・業務提携した。

●マネーフォワード

 FinTech(フィンテック)分野では、マネーフォワード(東京都港区)の動向が注目される。設立は12年5月で、資本金は約23億円。同社が手掛ける自動家計簿・資産管理サービス「マネーフォワード」の利用者数は16年9月に400万人を突破した。同社の株主には、ジャフコ <8595> 、マネックスグループ <8698> のマネックスベンチャーズ、クレディセゾン <8253> 、SBIホールディングス <8473> 、静岡銀行 <8355> 、ソースネクスト <4344> 、三越伊勢丹ホールディングス <3099> 傘下の三越伊勢丹イノベーションズ、東京放送ホールディングス <9401> 傘下のTBSイノベーション・パートナーズなどが名を連ねている。

●ロコンド

 靴とファッションの通販サイトを運営するロコンド(東京都渋谷区)は、日本経済新聞が16年11月に「17年3月にも上場する見通し」だと報じた。設立は10年10月で、15年度の取扱高は約100億円。16年2月には楽天 <4755> 、14年9月にはジャフコ、13年6月にはエキサイト <3754> [JQ]および伊藤忠テクノロジーベンチャーズを引受先とする第三者割当増資を実施している。

●東京メトロ

 JR九州の次の民営化案件として、東京地下鉄(東京都台東区)への関心が高い。株主は政府が53.4%、東京都が46.6%となっており、上場に向けた政府の前向きな姿勢に対し、東京都は都営地下鉄との一元化問題で消極的とされる。ただ、東京メトロの準拠法では「その保有する株式の売却その他の措置を講ずるものとする」と将来の株式上場・売り出しが規定されており、実現すれば超目玉となる。関連銘柄は難しいが、日本車輌製造 <7102> や近畿車輛 <7122> 、川崎重工業 <7012> などに注目したい。

●あきんどスシロー、ジーニーなどもIPO候補

 このほかでは、回転ずし大手のあきんどスシロー(大阪府吹田市)、カジュアル衣料大手のストライプインターナショナル(岡山市)、クラウドソーシングのランサーズ(東京都渋谷区)、通販・テレビショッピングのジュピターショップチャンネル(東京都中央区)、クラウド会計ソフトを運営するfreee(東京都品川区)、インターネットメディアの広告収益最大化プラットフォームの開発・提供を手掛けるジーニー(東京都新宿区)なども候補企業として挙げられている。


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株探ニュース
編集部注:メルカリの上場決定を受け、コード番号を5月14日に追記

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