貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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3092 ZOZO

東証P
3,383.0円
前日比
-34.0
-1.00%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.9 13.00 2.90 1.70
時価総額 1165億円
比較される銘柄
セブン&アイ, 
ファストリ, 
ローソン
決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 「トランプの霧」晴れるまでラリーは続く!


「『トランプの霧』晴れるまでラリーは続く!」

●いまだ半信半疑の個人投資家

 NY市場の上昇が止まらない。連騰に慣れないわれわれ日本の投資家にとっては、異常とも思えるほどの上昇ぶりにさえ見えてしまう。

 しかし、実際は異常でもなんでもない。ごく当然の上がり方をしていると見てよい。ほとんど過熱感なしに上昇を続けているからだ。今年のNYダウは年初の1月は急落して1万5450ドルの安値があったが、その後回復に向かい始めると二進一退を繰り返しながら、20日には1万9987ドルと2万ドルの大台にあとワンタッチまで迫った。しかも日々、史上最高値の更新だ。

 東京市場もその後を追い、21日には1万9592円の高値をつけた。かなりの健闘ぶりではあるものの、残念ながら出来高が少ない。東証1部のそれは21億株台。前日は19.2億株台だったので、なんとか20億株台に乗ったところだ。

 指標は上がり続けているのに、出来高増を伴っていないわけで、背景にはもちろん利益確定売りがあるのだが、もう一つ忘れてならないのが、個人投資家を中心に、「半信半疑」、この気持が強いからだ。こう見てよい。

 今回の株価回復のエンジンを点火したのが米国の次期大統領トランプ氏であったことで、あまりに違和感があり過ぎるのだ。そのため、

 「あんな下品で何を言い出すか、やり出すかもわからない、野蛮な男が大統領なんですよ。それに期待しろっていわれても、できないですよ。ね、そうですよね」

 こんなふうに同意を求められることが多い。そうなのだ。われわれのほとんどはごく生真面目な生き方をしてきて、トランプ氏のような型破り、傍若無人な人物は受け入れにくいのだ。そのため、そんな人物がリーダーとなって運営する国の政策に期待して投資するのは何かの間違いにしか思えない。こうなってしまいがちで、それによって出遅れている投資家が多いのが実際だ。

●当面、トランプ・ラリーに乗り続ける

 しかし、株式投資は、「どんなことになるか分からないが、何かが起きるかもしれない」。こんなあやふやな状態の方が株価が上がりやすい。はっきりと実体が明確になると、イメージが膨らまなくなって、投資意欲も急速にしぼんでしまい、株価も下げてしまうのだ。

 この点を考えると、現在の株高は、トランプ次期大統領の政策がどんなものになるのかその全貌が分かるところまでは上がると見る。その後もすぐに下げるわけではなく、政策の欠陥があらわになるまでは高値圏で推移してもおかしくない。

 いまは大まかなところ、こんな見方で対応していればよいのではないだろうか。少なくとも私はこんな考えであり、当面トランプ・ラリーに乗り続けるつもりだ。

 さて、注目銘柄だが、まずは自動車内装品や同フィルターに強いトヨタ紡織 <3116> だ。週末は反落したが、押し目を拾うのには好ましい。

 同じく自動車関連のスタンレー電気 <6923> も、株価はなかなか反落しないが、横ばい状態にあるいまのうちに投資しておきたい。

 なかなか調整らしい調整を入れないという点では島精機製作所 <6222> も見逃せない。反落があれば好ましいのだが、それを待ってもなかなか訪れそうにないので、4000円台に乗らないうちに拾っておきたい。

 小型株にも目を向けておくと、千葉マリンスタジアムの命名権を年間3億円で取得したスタートトゥデイ <3092> が魅力的だ。

 新興銘柄ではインフォコム <4348> [JQ]の押し目を見逃さないようにしたい。

2016年12月22日 記


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2017年1月1日~3日に、<新春お年玉企画>など「新春特集」を配信する予定です。ご期待ください。

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