きちり Research Memo(3):「食」に付加価値を加えブランド構築に成功している企業は成長が続く
■市場環境
日本フードサービス協会の調べによると、外食業界の直近1年間の売上高伸び率は、全体では前年同月を若干下回るペースで推移している。主力業態ではファミリーレストランが堅調に推移する一方で、居酒屋業界、ファーストフード業界の低迷が続いている格好だ。居酒屋業界では価格競争が続くなかで、人手不足が慢性化しており、店舗数が減少傾向にあるほか、客単価も前年割れの状況が続くなど、業界全体としてはまだ厳しい状況が続いていると言える。
ただ、居酒屋業界の中でも二極化する傾向が続いており、従来のような低価格戦略を前面に打ち出してきた企業は厳しく、逆に、きちり<3082>のように「食」に新たな付加価値を加え、ブランドの構築に成功している企業は店舗数も拡大し、売上高も成長が続いている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ