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3032 ゴルフ・ドゥ

名証N
370円
前日比
+1
+0.27%
PTS対象外銘柄
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
1.29
時価総額 9.6億円
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ゴルフ・ドゥ Research Memo(3):2017年3月期2Q連結累計期間は増収増益を達成、成長拡大を着実に継続


■決算動向

(1) 2016年3月期連結業績

ゴルフ・ドゥ<3032>の2016年3月期の連結業績については、売上高が過去最高となる前期比4.4%増の4,455百万円、営業利益は同229.8%増の73百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は同182.2%増の72百万円を達成している。直営事業の中古クラブ販売、買取りがともに1年を通して堅調に推移し、同社グループの業績をけん引するなど、成長拡大基調に向けて業績が回復している。また、「ゴルフ・ドゥ!オンラインショップ」の会員数は22.7万人にまで増加し、売上金額、アクセス数ともに27ヶ月連続前年同月を上回る(2016年10月末時点)など、直営店のみならずフランチャイズ加盟店へも大きく貢献している。

ゴルフ業界における課題として、若年層や女性層の新規獲得に向けた対策が急務となっているものの、ダイヤル式シューズ以外は目立ったヒット商品が無い状況であり、一部の国内人気ブランドを除き、メーカー各社の新製品も市場を大きく賑わすまでには至っていない。しかしながら、2015年4月~2016年2月のゴルフ場/練習場の利用者数は前年同月比100.1%/100.3%と前年を上回るなど(経済産業省「特定サービス産業動態調査」より推計)、将来に向けた明るい材料もあることから、ゴルフ業界全体での顧客視点での積極的な取り組みが期待されている。

事業ごとの業績については、直営事業においては前年が消費税増税の影響があったことから、第3四半期がやや苦戦した以外は年間を通して好調を維持し、通期での直営全店売上高前年比は106.9%となった。その結果、直営事業の売上高は3,218百万円(前期は2,932百万円)となった。また、セグメント利益は145百万円(前期は142百万円)となった。

フランチャイズ事業においては、前期同様に店舗運営指導及びフランチャイズ加盟店の出店に関するサポートを中心に行った。フランチャイズ加盟店の店舗売上高が前年実績に届かない状況下で、主にロイヤリティ収入が減少したため、特価商材や備品をフランチャイズ加盟店に販売することで売上高の底上げを図った。さらに、2015年4月に「滋賀草津店」が移転オープン、2016年2月に「日進東郷店」が新規オープンするなどの店舗展開を進め、オープン店舗への商品や備品等の販売が寄与したことから、前年実績には届かないものの計画を達成した。その結果、フランチャイズ事業の売上高は368百万円(前期は419百万円)となった。また、セグメント利益は161百万円(前期は170百万円)となった。

営業販売事業においては、前年同様に円安の影響により輸入商材への需要が少なく、国内商材の提案へ更なるシフト強化を行った。また、海外子会社においては日本への輸出減少が続いている。その結果、営業販売事業の売上高は868百万円(前期は915百万円)となった。また、セグメント利益は9百万円(前期は損失26百万円)となった。

(2)財務状況

2016年3月期末の資産については、総資産が前期比138百万円増加し2,473百万円となった。流動資産は現預金が121百万円増加し499百万円、売掛金が24百万円減少し185百万円、たな卸資産が63百万円増加し1,077百万円となり、全体で203百万円増加し1,894百万円となった。固定資産は、65百万円減少し579百万円となった。負債については、流動負債は、買掛金が2百万円減少し247百万円、全体で15百万円減少し1,119百万円となった。純資産については、61百万円増加し548百万円となったことから、自己資本比率が22.2%に上昇した。

(3)キャッシュ・フロー

2016年3月期における現金及び現金同等物は、営業活動による収入及び財務活動による収入が、投資活動による支出を上回り、前期末比121百万円増加し499百万円となった。営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前純利益やたな卸資産の増加、売掛債権の減少、退職給付に係る負債の減少などにより、75百万円の収入となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、同社直営店の新店設備費用及びネット事業プログラム、山口防府店の営業譲受などにより、59百万円の支出となった。財務活動によるキャッシュ・フローは、新規借入金の実行等により、110百万円の収入となった。

(4) 2017年3月期連結業績見通し

2017年3月期の連結業績見通しについては、ゴルフ業界を取り巻く環境が依然として先行き不透明な状況であると推察されるなか、引き続き事業全体の収益性向上を目指しつつ、業績向上への基盤形成に注力していくことを踏まえ、売上高4,700百万円(前期比5.5%増)、営業利益125百万円(同70.6%増)、経常利益120百万円(同68.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益99百万円(同36.0%増)を見込んでいる。

(5) 2017年3月期上期連結業績

2017年3月期第2四半期連結累計期間の業績は売上高2,509百万円(前年同期比9.1%増)、営業利益78百万円(同54.9%増)、経常利益74百万円(同53.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益57百万円(同30.4%増)となり、前年同期比で増収増益を達成している。

事業ごとの業績については、直営事業においては、直営店の客単価が上昇傾向にあり、買取りの強化に取り組み在庫が充実したことから、第2四半期連結累計期間における売上高は1,734百万円(前年同期は1,647百万円)、セグメント利益は88百万円(前年同期は94百万円)となった。

フランチャイズ事業においては、新規出店及び店舗規模拡大に伴う移転開店もあり、第2四半期連結累計期間における売上高は226百万円(前年同期は184百万円)、セグメント利益は86百万円(前年同期は80百万円)となった。

営業販売事業においては、円高の影響により小売店等からの輸入商材の引き合いが増加していることから、第2四半期連結累計期間における売上高は547百万円(前年同期は467百万円)、セグメント利益は29百万円(前年同期は4百万円)となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 長谷川 進)

《TN》

 提供:フィスコ

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