信用
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3021 パシフィックネット

東証S
1,506円
前日比
+8
+0.53%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
20.0 2.74 2.72
時価総額 81.1億円
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PCNET Research Memo(4):優良顧客基盤、人的・物的資源の充実、データ消去サービスなどが強み


■強み

パシフィックネット<3021>の強みとしては以下の4点が考えられる。これらは他社にとっての参入障壁となっており、サブスクリプションモデルの拡大と、それに伴う更なる収益力の強化・向上が期待できる。

1. 顧客基盤
同社は長年、法人の使用済みIT機器の回収やデータ消去等、適正処分サービスに取り組んできた。昨今のコンプライアンス重視の流れや環境保護意識の高まりと、同社の活動実績への信頼により、セキュリティ意識が高く適正処分を望む多数の企業が同社の強固な顧客基盤となっている。また、レンタルの顧客についても、柔軟できめ細かい同社のサービスは高い評価を得ており、同社の安定した顧客基盤となっている。このように、同社は極めて優良かつ多数の顧客基盤を保持しており、これらの顧客に対して、運用保守、ヘルプデスクやネットワーク、インフラ系運用支援等、今後さらなるアップセル・クロスセルによるサービスの積み上げが見込める。

2. ノウハウの蓄積
同社は、創業以来IT機器のレンタルやリユースPCの販売を行ってきたことで、IT機器や関連ソフトウェア、各種役務サービスに関するノウハウとスキルを持った従業員が数多く在籍しており、プリセールスやITエンジニアとして活躍している。同社の提供するヘルプデスクサービスは、彼らが直接顧客からの問い合わせに対応している。同業他社では、エンジニアが直接対応することは少ないため、同社のヘルプデスクサービスは顧客満足度も高く、契約更新率が極めて高い。一方で、同社はIT知識を持った人材を積極的に採用している。採用後は、豊富な事例を基にしたノウハウの共有・育成の流れが完成しており、ノウハウの蓄積は他社との明確な差別化として強みとなっている。

3.データ消去サービス
2019年12月、データ消去サービスを提供する同業他社において、個人情報を含む行政データが蓄積されたハードディスクの転売問題が発覚し、大きな社会問題となった。同社では、IT機器のLCMサービスの一環として、企業・官公庁等の使用済み情報機器のデータ消去・破壊等による情報漏洩防止、適正処理を行っており、国内最高レベルのセキュリティ環境にてデータ消去サービスを提供している。業界唯一の上場企業であり万全のガバナンスを誇ること、全国の支店にテクニカルセンターを併設し、サービス品質、セキュリティ対策ともに全国同一レベルでの対応をしていること、関係法令を遵守した適正処分を行っていることなどから信頼を集め、大手企業やリース会社からの案件の問い合わせが急増している。

4. 全国配置のテクニカルセンター
同社は、全国7ヶ所にテクニカルセンターを構えている。そこではIT機器レンタル時のキッティングや使用済み機器のデータ消去及び再生等の技術的作業と、顧客への配送等を掌るロジスティクス拠点でもある。同業他社ではこのような全国配置のテクニカルおよびロジスティクス拠点を持っているところはほとんど存在せず、他社との差別化要因となっている。顧客は、同社へワンストップで作業を依頼することで手配を一本化でき、機器の移動によるセキュリティリスクを軽減することができる。この強みを生かし、現在では顧客が資産として保有しているIT機器を預かり、保管・キッティング・配送をセットにしたサービスもサブスクリプションモデルにて提供している。

5. 高い信頼
同社は、金融機関をはじめとしたセキュリティ意識の高い法人企業や官公庁等1万社以上の顧客と取引を行っており、その実績に裏打ちされた高い信頼が同社の強みとなっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山崇行)

《ST》

 提供:フィスコ

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