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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2930 北の達人

東証P
175円
前日比
-7
-3.85%
PTS
180円
19:43 04/19
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.4 3.48 1.31 2.36
時価総額 247億円
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北の達人 Research Memo(7):売上高300億円をターゲットに新たなステージに突入


■成長戦略

北の達人コーポレーション<2930>は具体的な中期経営計画を公表していないが、売上高よりも利益を重視する方針のもと、基本的にはニッチトップを狙った商品を十分なテストマーケティングを行った上で毎期コンスタントにリリースするとともに、効果的な広告宣伝費の投入により着実に需要を積み上げる戦略を描いている。もっとも足元では、積極的な広告宣伝費の投入により新規顧客を獲得(及び定期購買会員の積み上げ)した上で、将来的な利益の獲得に結び付ける段階的なマーケティングが奏功しており、それによって成長ペースが加速するとともに、当面の目標としてきた売上高100億円、営業利益30億円(営業利益率30.0%)の達成も視野に入ってきた。今後は、次の成長ステージとして、売上高300億円、営業利益100億円をターゲットに定めており、5年以内での達成を目指しているようだ。

弊社でも、当面の目標としてきた売上高100億円、営業利益30億円について、来期(2020年2月期)には十分に到達できるものと見込んでいる。また、次のターゲットである売上高300億円、営業利益100億円についても、5年後の達成であれば現在の延長線上でも十分に可能な水準である。主力商品群の持続的な成長に加えて、年間5~10品目程度の新商品をコンスタントにリリースし、その中から売上高3~10億円規模のニッチトップ商品を数多く育てることが更なる成長に向けてカギを握るだろう。

今後の注目点は、1)新商品開発の状況と業績への寄与、2)集客体制の強化とその効果、3)海外生産を含む原価低減への取り組み、4)アジア展開の本格化、5)M&A戦略、6)新たなチャネル獲得などである。特に、1)及び2)については、これからも業績の伸びをけん引する両輪であるとともに、さらに進化を遂げる可能性が高い。一方、4)~6)については、業績の上乗せ要因として捉えることができる。特に、4)については、好調な国内需要への対応を優先させていることから、現時点では大きな進展は見られないが、今後、体制面(人員や広告予算等)の強化により台湾支店が軌道に乗り始め、中国本土や東南アジアへの進出も視野に入ってくれば、将来的なポテンシャルは大きい。また、5)については、同社に近いEC通販会社で顧客基盤を有している先などが想定されるが、M&A後の管理体制面を含めて慎重に検討している段階のようだ。6)については、これまで同様、採算性を重視する方針に変わりはないものの、様々な選択肢の中から効果的なチャネル獲得を実現できれば業績への大きな貢献も期待できる。したがって、4)~6)の進展度合いによっては、5年後の売上高300億円、営業利益100億円がさらに上振れる(あるいは、達成時期が早まる)可能性もあるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《RF》

 提供:フィスコ

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