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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2930 北の達人

東証P
184円
前日比
-5
-2.65%
PTS
183.9円
13:52 04/16
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
24.6 3.66 1.25 2.38
時価総額 260億円
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北の達人 Research Memo(1):「二十年ほいっぷ」が新たな収益柱として成長スピードを高める


北の達人コーポレーション<2930>は、インターネットにて一般消費者向けに健康食品や化粧品を販売するeコマース事業を展開している。同社オリジナルブランド「北の快適工房」のサイトにて、便秘やアトピー、ニキビなど、体の悩みのサポートに特化した商品の開発及び販売を主力とし、特にオリゴ糖を原料とする「カイテキオリゴ」がヒット商品となっている。また、最近では、保湿ケア商品「みんなの肌潤糖」シリーズや、台湾及び香港を中心として外国人からの評判の高い洗顔料「二十年ほいっぷ」が新たな収益柱として同社の成長スピードを高めている。2015年11月24日には東京証券取引所市場第2部から同市場第1部銘柄へ1年での指定替えとなった。

2016年2月期上期の業績は、売上高が前年同期比23.8%増の1,150百万円、経常利益が同7.6%減の220百万円と増収ながら経常減益となった。ただ、期初会社予想に対しては、売上高が計画を上回り、経常利益でも計画どおりの結果である。主力商品群の「カイテキオリゴ」、「みんなの肌潤糖」シリーズ、「二十年ほいっぷ」がそれぞれ順調に伸長した。特に、「二十年ほいっぷ」がインターネットを通じた海外からの注文に加えて、インバウンドによる需要(アジア観光客によるドラッグストア等への指名買い)により大きく伸びている。一方、減益となったのは、第1四半期において新規会員獲得のための広告宣伝費を戦略的に投入したことによるものであり想定の範囲内であるため、狙いどおりの展開と言えるだろう。

なお、新商品に関しては11月末までの実績として2商品※にとどまっている。期初の早い段階から相次いでリリースを行う予定であったことからすると、開発に遅れがみられるものの、現在9商品が進行中であり、今後1年以内にはすべて発売予定としている。また、海外からの需要の拡大に対応するため、2015年8月には台湾支店を設立。今後は、海外拠点を中心にアジア展開を本格化する方針である。
※うるおい密閉型保湿ケア入浴剤「みんなの肌潤糖風呂」(4月21日リリース)、並びに目の下用アイショットクリーム「アイキララ」(11月10日リリース)の2商品

2016年2月期の業績予想について同社は、期初予想を据え置き、売上高を前期比17.5%増の2,281百万円、経常利益を同8.3%増の483百万円を見込んでいる。下期においても、第3四半期にて広告宣伝費の積極投入を予定しているが、売上高の伸びによって吸収することで通期では増益となる見通しである。弊社では、主力商品群がそれぞれ順調に伸びていることや、とりわけ「二十年ほいっぷ」については、インバウンドを含めた海外からの需要の伸びが拡大していることから、同社の業績予想は固めの水準とみている。

同社の成長戦略は、これまで同様、健康・美容等の悩みに対して効果を実感しやすく、リピートされやすい商品分野に対して、圧倒的な商品力を生かしたニッチトップを狙うことで、安定的な業績の伸びを実現することである。中長期的には売上高100億円、営業利益30億円規模の高収益企業を目指している。弊社では、アジア展開の本格化や今後予定されている新商品の進展に注目している。

■Check Point
・圧倒的な商品力の高さによるロイヤリティの高い顧客基盤
・アジア観光客によるドラッグストア等への指名買いが大きく伸びる
・1年以内にリリース予定のある9商品の業績インパクトに注目

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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