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2928 RIZAPグループ

札証A
404円
前日比
+9
+2.28%
PTS対象外銘柄
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
19.07 520
時価総額 2,247億円
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【社長に訊く】(4):健康コーポレーション瀬戸健社長(2/3)


上場企業の経営者に迫る!「フィスコリサーチレポーター飯村真由の“社長インタビュー”」
~第4回 健康コーポレーション 瀬戸健社長(2/3)~

みなさん、こんにちは♪フィスコリサーチレポーターの飯村真由です。
引き続き、健康コーポレーション<2928>の瀬戸健社長のロングインタビューをお楽しみください♪

飯村:今期(16年3月期)の業績見通しについて教えてください。

瀬戸:売上高601.30億円(前期比+53.8%)、営業利益50.04億円(同+137.4%)を見込んでいます。

飯村:8月12日に発表された第1四半期決算は営業黒字化を達成しましたよね!

瀬戸:はい。第1四半期決算は売上高121.32億円(前年同期比+43.1%)、営業利益0.27億円(前年同期は4.59億円の赤字)となりました。今期第1四半期では前年同期に比べて6.46億円増となる27.8億円の広告宣伝費を計上し、前年と同程度の営業赤字を見込んでいたのですが、積み増しした広告宣伝費を吸収する形で5年ぶりに営業黒字化を達成することができました。

飯村:一部マスコミによるネガティブ報道による業績の下振れを懸念する声もありましたが、それを跳ね除けての好決算!やはり牽引役はRIZAP(ライザップ)事業でしょうか?

瀬戸:ネガティブ報道を受けて問合せ件数が減少した時期もあったのは事実ですが、その折にお客様からの温かいご支援をいただき友達紹介などが急増したことで、逆に業績を押し上げる結果となりました。累計会員数、月間利用者数、物販売上高などがすべて右肩上がりに増加しているRIZAP事業がグループ最大の成長ドライバーとなっています。

飯村:RIZAPの法人会員プラン(入会金と年会費を支払い法人契約すると、従業員が特別優待価格でRIZAPのトレーニングを受けられる)も正式にスタートし、ますます利用者数の拡大が期待されますよね。

瀬戸:肥満が健康に与える影響は大きく、また従業員の健康リスクが企業の経営にも影響を与えることから、従業員の健康管理は非常に大切です。以前より試験的に行っていた法人会員プランへの反響が大きかったため、正式なサービスとして導入致しました。大手企業様にも続々とご契約いただいており、今期(16年3月期)中に500社の契約を目標にしています。

飯村:更なる成長のカギとなっていきそうな医療機関との連携について教えてください。

瀬戸:2月に有吉クリニックとの提携をスタートさせ、6月には新たに7つの医療施設と連携、8月現在では10施設と提携しております。医学的見地に基づいた助言を行ってもらい、お客様にとってより安心感のあるトレーニングをご提供していきたいと考えています。RIZAPは「ダイエット」「ボディメイク」という観点では一定の評価をいただけるようになりましたが、今後は「ヘルスケア」にも注力していきたいと考えており、今期中に100施設との連携を目指しています。

飯村:「ヘルスケア」は御社の目指すシニア層拡大にもマッチしていますよね。

瀬戸:はい。RIZAPにおけるシニア層の割合はわずか3%台ですので、ここに大きな成長余地が残されていると考えています。また、医療機関から送客していただくことで広告宣伝費を削減し、利益率の向上につながるというメリットもあります。

飯村:医療ビッグデータを活用したサービスの提供も開始されましたが、その内容についても教えてください。

瀬戸:お客様の健康数値の変化を可視化し、その数値を基に医療ビッグデータ分析を行うことで、将来的な医療費負担の軽減を予想します。「ヘルスケア」のなかでも重要性の高まっている予防医療領域への市場拡大を加速させて参ります。

飯村:RIZAPの高成長を可能にしている低コスト経営の秘訣とは?

瀬戸:RIZAPの今期売上高は200億円(グループ全体の約3割)を見込んでいます。広告宣伝費は60億円の計画ですので、使いすぎではないかという声もいただく一方、営業利益率は20%を超えています。その理由としては、完全予約制のため家賃の高い駅前の一等地に店舗を構える必要がないこと。そして、トレーニングに必要なのはベンチプレスやバランスボールといった器具のみですので設備維持費を抑えられるという点にあります。

飯村:現在国内52店舗(2012年に東京・神宮前に1号店をオープン)ということですが、どのくらいまで増やしていく予定ですか?

瀬戸:入会を希望してくださっている方をなるべくお待たせしないよう、店舗数拡大に取り組んでおります。将来的には国内500店程度まで拡大したいと考えています。

飯村:海外事業の現状と今後の展開について詳しくお聞きしたいです。

瀬戸:現在は上海・台湾・シンガポール・香港の4店舗です。海外でも日本発のパーソナルトレーナーに対する引き合いが強く、非常にハイペースでローカルニーズの獲得に成功しています。実は日本国内よりも手応えを感じています。まずは香港での多店舗展開を進めていますが、シンガポール・上海などの多店舗展開も検討中ですので、詳細が決まり次第、発表していきたいと思っています。

飯村:4月からスタートしたトータルイメージコンサルティング「Risty(リスティ)」など新たなサービスも非常に興味深いです。

瀬戸:ありがとうございます。「Risty」は主にRIZAP卒業生を対象に、ファッション・立ち居振る舞いなどお客様の魅力を最大限引き出し、理想の自分を演出するためのコンサルティングサービスで、大変ご好評いただいております。

飯村:5月に東京・神宮前にオープンした「ロカボ・カフェ」(ロカボとはローカーボ:低糖質の意味。「RIZAPプレート(税別1,500円)」などが人気)の多店舗展開も考えていらっしゃいますか?

瀬戸:現段階ではまだ考えていないのですが、今後の可能性としてはあり得るかもしれません。低糖質でありながら見た目の美しさや味にもこだわっていますので、是非「ロカボ・カフェ」にも足を運んでいただきたいです。

<最終章へ続く>

《NO》

 提供:フィスコ

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