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コロナ禍の4-6月期【利益倍増】企業はこれだ！〔第3弾〕 ＜成長株特集＞
本特集では、4-6月期(第1四半期)に経常利益ベースで利益倍増を達成した3月期決算企業を取り上げた「コロナ禍の4-6月期【利益倍増】企業はこれだ！」の〔第1弾〕(8月20日配信)、〔第2弾〕(8月23日配信)に続くシリーズ第3弾をお届けします。
今回は8月20日時点の時価総額が150億円以上300億円未満の銘柄の中から、直近3ヵ月実績である4-6月期(第1四半期)の経常利益が前年同期比で2倍以上に膨らんだ29社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-6月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、前臨床試験を主力とする医薬品開発受託機関(CRO)大手の新日本科学 <2395> 。4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期の4900万円から7億3200万円に急拡大して着地。豊富な受注残高を背景にCRO事業の稼働状況が良好だったことに加え、為替差損の縮小や持分法投資利益の増加なども利益を押し上げた。同社はアンジェス <4563> [東証Ｍ]や大阪大学が進めている新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチンの開発に参画していることでも注目を集める。
2位のトーヨーカネツ <6369> は搬送システムを手掛ける物流ソリューション事業で空港向け設備案件や生協向け庫内自動化設備案件を中心に売上高を大きく伸ばしたほか、経費圧縮やプロジェクト管理の徹底による採算改善も寄与し、4-6月期の経常利益は前年同期比11倍の7.3億円に膨らんだ。
続く3位に入った日本電子材料 <6855> の4-6月期はサーバーやパソコン向けに需要が拡大したメモリーIC向け半導体検査用部品の販売が大きく伸び、売上高41.8億円(前年同期比31.2％増)、経常利益7.5億円(同8.2倍)と業績高変化をみせた。併せて、未定としていた21年3月期通期業績予想は、データセンター関連投資の拡大を背景に経常利益が前期比2.2倍の22億円に拡大する見通しを示した。
5位のビーアールホールディングス <1726> はインフラ老朽化に伴う維持修繕工事が増加するなか、高速道路修繕などの長期大型工事が順調に進み、4-6月期は売上高、経常利益ともに第1四半期として過去最高をマークした。好決算が評価され、株価は8月14日に上場来高値となる696円まで上値を伸ばす場面があった。
選出リストには、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生活様式の変化などがプラスに働く企業が目立つ。6位のホームセンターを運営する綿半ホールディングス <3199> は巣ごもり需要が広がるなか、DIY用品や園芸など利益率の高い商品の売れ行きが想定以上に好調だったうえ、チラシ配布の中止なども大幅増益につながった。富山地盤の食品スーパーで7位のアルビス <7475> は内食需要の高まりに加え、衛生関連商品の販売が増加したことが収益を押し上げた。両社は第1四半期決算の開示と併せて、通期業績予想を上方修正している。
内食需要の拡大は食品関連にも追い風となり、米菓大手の岩塚製菓 <2221> [ＪＱ]が4位、チョコレートで知られる名糖産業 <2207> が12位、焼き肉のたれのエバラ食品工業 <2819> が22位にそれぞれリスト入りを果たした。また、8位のフマキラー <4998> [東証２]は在宅時間の増加による日用品需要の高まりを背景に殺虫剤の販売が大幅に伸びたほか、感染症対策としてアルコール除菌剤の出荷も急増した。13位のマツオカコーポレーション <3611> は政府から受注した布製マスクの生産が収益を大きく押し上げた。
このほか、電子書籍サイトを展開する23位のパピレス <3641> [ＪＱ]と24位のイーブックイニシアティブジャパン <3658> は、巣ごもり需要で電子書籍市場の拡大が加速するなか、いずれも2ケタ増収増益を達成している。25位のスクロール <8005> は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う購買行動の変化や巣ごもり消費の高まりを背景に、通販事業の受注が大きく増加したほか、売上原価の低減や販促費の抑制なども利益拡大に寄与した。業績好調に伴い、通期の経常利益予想を21期ぶりの最高益に大幅上方修正している。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 4-6月期 連続期数 進捗率 PER
<2395> 新日本科学 1394 732 4 33.3 16.0
<6369> トヨカネツ 997 735 1 29.2 11.7
<6855> 電子材料 715 758 4 34.5 12.2
<2221> 岩塚製菓 455 61 1 2.5 13.0
<1726> Ｂｒ．ＨＤ 423 492 4 22.9 17.3
<3199> 綿半ＨＤ 417 1436 1 44.9 12.7
<7475> アルビス 376 947 1 39.2 15.4
<4998> フマキラ 336 2073 2 82.9 24.0
<3793> ドリコム 303 609 6 - -
<7702> ＪＭＳ 266 685 2 31.1 13.6
<2497> ＵＮＩＴＥＤ 219 5303 4 - -
<2207> 名糖産 217 628 2 73.9 32.2
<3611> マツオカ 211 1795 1 85.5 10.1
<3252> 日本商業開発 180 861 1 18.7 9.4
<8061> 西華産 176 836 4 31.0 9.3
<5269> 日コン 173 454 1 28.4 14.9
<6306> 日工 171 979 1 36.3 13.7
<6777> ｓａｎｔｅｃ 171 617 1 51.4 25.5
<3417> 大木ヘルス 133 1037 2 - -
<1945> 東京エネシス 132 785 1 20.1 10.4
<2335> キューブシス 132 248 2 22.1 22.1
<2819> エバラ食品 127 1076 1 60.3 19.1
<3641> パピレス 126 645 2 36.1 23.0
<3658> イーブック 124 410 2 46.6 34.1
<8005> スクロール 121 2631 1 75.2 14.6
<6096> レアジョブ 110 107 7 23.8 87.0
<1813> 不動テトラ 106 911 1 27.2 9.7
<8613> 丸三 105 738 3 - -
<7715> 長野計器 103 300 3 12.0 9.5
※経常利益の単位は百万円。
株探ニュース
今回は8月20日時点の時価総額が150億円以上300億円未満の銘柄の中から、直近3ヵ月実績である4-6月期(第1四半期)の経常利益が前年同期比で2倍以上に膨らんだ29社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-6月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。
増益率トップとなったのは、前臨床試験を主力とする医薬品開発受託機関(CRO)大手の新日本科学 <2395> 。4-6月期(第1四半期)の経常利益は前年同期の4900万円から7億3200万円に急拡大して着地。豊富な受注残高を背景にCRO事業の稼働状況が良好だったことに加え、為替差損の縮小や持分法投資利益の増加なども利益を押し上げた。同社はアンジェス <4563> [東証Ｍ]や大阪大学が進めている新型コロナウイルス感染症向けDNAワクチンの開発に参画していることでも注目を集める。
2位のトーヨーカネツ <6369> は搬送システムを手掛ける物流ソリューション事業で空港向け設備案件や生協向け庫内自動化設備案件を中心に売上高を大きく伸ばしたほか、経費圧縮やプロジェクト管理の徹底による採算改善も寄与し、4-6月期の経常利益は前年同期比11倍の7.3億円に膨らんだ。
続く3位に入った日本電子材料 <6855> の4-6月期はサーバーやパソコン向けに需要が拡大したメモリーIC向け半導体検査用部品の販売が大きく伸び、売上高41.8億円(前年同期比31.2％増)、経常利益7.5億円(同8.2倍)と業績高変化をみせた。併せて、未定としていた21年3月期通期業績予想は、データセンター関連投資の拡大を背景に経常利益が前期比2.2倍の22億円に拡大する見通しを示した。
5位のビーアールホールディングス <1726> はインフラ老朽化に伴う維持修繕工事が増加するなか、高速道路修繕などの長期大型工事が順調に進み、4-6月期は売上高、経常利益ともに第1四半期として過去最高をマークした。好決算が評価され、株価は8月14日に上場来高値となる696円まで上値を伸ばす場面があった。
選出リストには、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生活様式の変化などがプラスに働く企業が目立つ。6位のホームセンターを運営する綿半ホールディングス <3199> は巣ごもり需要が広がるなか、DIY用品や園芸など利益率の高い商品の売れ行きが想定以上に好調だったうえ、チラシ配布の中止なども大幅増益につながった。富山地盤の食品スーパーで7位のアルビス <7475> は内食需要の高まりに加え、衛生関連商品の販売が増加したことが収益を押し上げた。両社は第1四半期決算の開示と併せて、通期業績予想を上方修正している。
内食需要の拡大は食品関連にも追い風となり、米菓大手の岩塚製菓 <2221> [ＪＱ]が4位、チョコレートで知られる名糖産業 <2207> が12位、焼き肉のたれのエバラ食品工業 <2819> が22位にそれぞれリスト入りを果たした。また、8位のフマキラー <4998> [東証２]は在宅時間の増加による日用品需要の高まりを背景に殺虫剤の販売が大幅に伸びたほか、感染症対策としてアルコール除菌剤の出荷も急増した。13位のマツオカコーポレーション <3611> は政府から受注した布製マスクの生産が収益を大きく押し上げた。
このほか、電子書籍サイトを展開する23位のパピレス <3641> [ＪＱ]と24位のイーブックイニシアティブジャパン <3658> は、巣ごもり需要で電子書籍市場の拡大が加速するなか、いずれも2ケタ増収増益を達成している。25位のスクロール <8005> は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う購買行動の変化や巣ごもり消費の高まりを背景に、通販事業の受注が大きく増加したほか、売上原価の低減や販促費の抑制なども利益拡大に寄与した。業績好調に伴い、通期の経常利益予想を21期ぶりの最高益に大幅上方修正している。
┌ 経常利益 ┐ 増益 対通期 予想
コード 銘柄名 増益率 4-6月期 連続期数 進捗率 PER
<2395> 新日本科学 1394 732 4 33.3 16.0
<6369> トヨカネツ 997 735 1 29.2 11.7
<6855> 電子材料 715 758 4 34.5 12.2
<2221> 岩塚製菓 455 61 1 2.5 13.0
<1726> Ｂｒ．ＨＤ 423 492 4 22.9 17.3
<3199> 綿半ＨＤ 417 1436 1 44.9 12.7
<7475> アルビス 376 947 1 39.2 15.4
<4998> フマキラ 336 2073 2 82.9 24.0
<3793> ドリコム 303 609 6 - -
<7702> ＪＭＳ 266 685 2 31.1 13.6
<2497> ＵＮＩＴＥＤ 219 5303 4 - -
<2207> 名糖産 217 628 2 73.9 32.2
<3611> マツオカ 211 1795 1 85.5 10.1
<3252> 日本商業開発 180 861 1 18.7 9.4
<8061> 西華産 176 836 4 31.0 9.3
<5269> 日コン 173 454 1 28.4 14.9
<6306> 日工 171 979 1 36.3 13.7
<6777> ｓａｎｔｅｃ 171 617 1 51.4 25.5
<3417> 大木ヘルス 133 1037 2 - -
<1945> 東京エネシス 132 785 1 20.1 10.4
<2335> キューブシス 132 248 2 22.1 22.1
<2819> エバラ食品 127 1076 1 60.3 19.1
<3641> パピレス 126 645 2 36.1 23.0
<3658> イーブック 124 410 2 46.6 34.1
<8005> スクロール 121 2631 1 75.2 14.6
<6096> レアジョブ 110 107 7 23.8 87.0
<1813> 不動テトラ 106 911 1 27.2 9.7
<8613> 丸三 105 738 3 - -
<7715> 長野計器 103 300 3 12.0 9.5
※経常利益の単位は百万円。
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