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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2815 アリアケジャパン

東証P
4,980円
前日比
-140
-2.73%
PTS
5,047円
22:00 04/19
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.0 1.36 2.05 1.38
時価総額 1,634億円
比較される銘柄
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焼津水化, 
ダイショー
決算発表予定日

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有賀泰夫の有望株リサーチ


●アリアケ <2815>
―外需型企業への変貌局面、株価上昇に弾み―

 経済が成長すれば、そこで事業を行っている企業の成長率は、成長しない経済で事業を行う企業より平均的には成長率は高いものです。日本はバブル崩壊以降低成長が続いていますので、内需型の企業の成長率も平均的には低成長です。そのため、内需企業のバリュエーションは低いのが一般的です。

 しかし、それまで内需で稼いでいた企業が、外需で稼げるようになると、急にバリュエーションが上がります。

 食品で言えば、キッコマン <2801> やヤクルト <2267> が典型的です。内需型の食品企業のPERが20倍台であるのに対して、キッコーマンやヤクルトは40倍ほどで評価されています。また、ニトリHD <9843> も内需ですからPERは20倍台です。しかし、ユニクロのファストリ <9983> のPERはやはり40倍です。

 PERが高いということは人気があるということですが、それは将来的に成長性が高いと市場が思っていることです。しかし、結果的に市場が考えたように高い成長性が達成されなければ、儲からないことも往々にしてあります。逆に低いPERの企業が高い成長を遂げれば、株式投資としてのリターンが高くなります。

 その意味で、内需型の企業が外需型の企業に変わる局面ではしばしば、PER自体の大きな上昇が見られます。当コラムで言えば、9月半ばに紹介したアリアケが今まさにそんな局面にあります。

その後、2016年3月期上期決算が公表され、何と営業利益が50%増えていましたが、特に注目されるのが海外事業で利益が3倍以上になって、すでに会社全体の20%を海外の利益が占めるようになりました。

 2013年3月期までは海外事業は赤字ですから、まさに海外が急成長して、会社の利益成長が高まる局面ということです。そこで、これまでは30倍が天井だったPERがいよいよ30倍を超えてきましたので、目先株価の勢いがつくでしょう。

(11月16日 記)

有賀泰夫(ありがやすお)
H&Lリサーチ代表。新日本証券(現みずほ証券)に入社後、アナリストとしてクレディ・リヨネ証券に転職。現三菱UFJモルガンスタンレー証券を経て、09年4月に独立して、H&Lリサーチを設立。ファンド向けアドバイスなどを行う。日本証券アナリスト協会検定会員。

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