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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2782 セリア

東証S
3,010円
前日比
+20
+0.67%
PTS
3,015.5円
14:59 03/29
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
25.4 2.27 2.33 5.70
時価総額 2,283億円
比較される銘柄
キャンドゥ, 
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青山商

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セリアが4日続伸、営業利益率は同業他社比大幅超過となり100円ショップでダントツの存在感と指摘

 セリア<2782>が4日続伸。一時150円高の5850円と10月5日以来の6000円台回復が目前に迫る場面もあった。新材料は聞かれないものの、「日本の問屋は永遠なり」の著者有賀泰夫アナリストは、5000円割れ場面があった11日付けリポートで、100円ショップの大手3社セリア、ダイソー、キャンドゥの営業利益推移を比較。「2010年辺りまでは各社団子状態であったが、ここ5年ほどでセリアがダントツの存在になりつつある」と指摘した。

 そして、その背景を記した。同社はデータ解析による自動発注システムを導入。店員が商品を発注するための発注支援システムを独自開発したことから2005年3月期に3.2%だった営業利益率は、07年には5.0%と大きく上昇。しかし、ヒトによる発注の限界を感じ始めてたことから、06年には「自律型仮説検証モデル」と呼ぶ新発注支援システムの実験を開始。25%の自動発注から開始し徐々に自動化率を上げてゆき60%まで実験的に持っていった。その間の営業利益率は08/3期3.6%、09/3期には2.3%と大きく低下した。

 しかし、これは仮説検証を行っていたためだった。同社はこの検証結果をもとにして、自動発注比率を95%まで引き上げたことから、営業利益率は10/3期4.3%→11/3期6.1%→12/3期8.2%・・と急速に上昇した。そして、同社(単独決算)は同業他社を利益水準で大きく上回る状況を実現した。15年3月期は同社営業利益が105.21億円(売上高営業利益率8.89%)と6期連続増益かつ最高益を更新した。16年3月期予想売上高は前期比9.2%増の1292億円、営業利益が1.7%増の107億円予想にある。

 同業大手のダイソー(非上場)の売上高は15年3月期3882億円。キャンドゥ(2698)の14年11月期連結売上高は634.84億円、営業利益が前年同期比14.6%増の17億円(営業利益率は同2.68%)、15年11月期予想連結売上高は2.5%増の648.28億円、営業利益17.42億円(同2.69%)となっており、営業利益率はセリアが倍超と圧倒している。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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