貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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2768 双日

東証P
3,862円
前日比
-49
-1.25%
PTS
3,810.5円
23:33 04/25
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.4 0.94 3.50 16.45
時価総額 8,690億円
比較される銘柄
三菱商, 
住友商, 
丸紅
決算発表予定日

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トライSTG Research Memo(7):有利子負債比率、ネットキャッシュ等は高水準、財務状況は良好


■中期経営計画

(2)財務戦略

トライステージ<2178>は2018年2月期までの3年間で約100億円を上限とした投資を実施していくことを打ち出しているが、財務戦略としては借入金など他人資本を活用しながら資本効率を高めていく方針を示している。

2016年8月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比6,423百万円増加の16,285百万円と大幅に増加している。主に自己株式処分(144万株を双日<2768>に売却)で3,035百万円、長期借入金で2,000百万円を調達しており、これらもあって余裕資産をM&A資金に充当している格好となっている。主な増加要因を見ると流動資産では、現預金・有価証券が前期末比3,124百万円増、売上債権が同1,649百万円増となっている。固定資産では、TV DirectやMERDISなどの株式取得に伴い投資有価証券が1,295百万円増加した。

一方、負債合計は前期末比3,338百万円増加の7,786百万円となった。主に有利子負債で2,182百万円、買掛金で940百万円の増加となった。また、純資産は自己株式処分に伴い前期末比3,086百万円増加の8,498百万円となった。

経営指標で見れば、自己資本比率は前期末の54.5%から51.9%に低下し、有利子負債比率は6.8%から30.2%に上昇したものの、流動比率は200%を超える水準をキープしており、ネットキャッシュ(現預金+有価証券‐有利子負債)も前期末比942百万円増の4,045百万円と高水準となっていることから、財務の健全性は維持されているものと判断される。

こうしたなかで中期経営計画では2018年2月期に、のれん控除前ROEで10.0%の水準を目指している。ROEは売上高純利益率、総資産回転率、財務レバレッジと3つの経営指標に分解され、これら数値を引き上げることで上昇する。売上高純利益率については、各事業の施策を実行することで収益性向上を実現していく考えだ。また、総資産回転率(売上高÷総資産)に関しては、各事業の施策実行による売上増加に加えて、売上債権等の早期回収による運転資本の圧縮・適正化、M&Aや新規領域への事業拡大等による資産の有効活用を推進していくことで引き上げていく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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