貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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2768 双日

東証P
3,911円
前日比
+42
+1.09%
PTS
3,893円
19:18 04/24
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
8.5 0.95 3.45 16.45
時価総額 8,800億円
比較される銘柄
三菱商, 
住友商, 
丸紅
決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】


「“最悪シナリオ”を織り込んだ株式市場!」

●混乱はようやく収束へ

 もう大丈夫ではないか。6月下旬以降、株式市場は“大荒れ”の状態が続いていたが、混乱はようやく収束の動きをみせ始めている。ギリシャ財政危機、チャイナ・ショックは“最悪シナリオ”(テール・リスクの顕在化)を勝手に想定、それに脅えたもの。

 すなわち、ギリシャのユーロ離脱→欧州発金融恐慌、中国のバブル崩壊→中国発ブラックマンデーなどと、真剣に唱えた。もちろん、これらの悪材料をハヤし、売りを仕掛けたのはヘッジファンド、商品投資顧問などの短期投機筋である。

 彼らは日経225、ミニ225、TOPIX、ミニTOPIX、JPX日経400など先物を広範囲に売った。なにしろ、外国人の先物委託売買代金シェアは8割を超えている。さらに、6~9月の現物の売りは4.5兆円に達する。

 それに、ハイ・フリークエンシー・トレーディング&アルゴリズム取引である。いわゆる“空中戦”だ。株価はひたすら下がる。これでは……。一般の投資家はバカバカしくてやってられない。まさに、仕掛けてやられ、やられて仕掛け、ムダの苦労の3月と10日! こんな状況に陥ってしまった。しかし、苦労は必ず報われる。危機は克服される。

●買い戻しを急ぐ投機筋

 新興国の通貨、株価は底入れ、反発に転じている。外資はトラブルド・テン(危ない通貨)を選定、当該の株式市場に売りを浴びせ、通貨を売りまくった。ちなみに、トラブルド・テンとは南アフリカ・ランド、ブラジル・レアル、タイ・バーツ、シンガポール・ドル、チリ・ペソ、ロシア・ルーブル、ペルー・ソル、コロムビア・ペソ、台湾・ドル、韓国・ウォンのこと。

 投機筋があること、ないことを叫び、売り叩いたのは間違いない。しかし、ここにきて彼らは買い戻しを急いでいる。GPIFはロシア国債、ブラジル国債など格付けがダブルBプラス(投資不適格)の債券を買うという。

 トラブルド・テンは中国との関係の深い国、ないしは資源・エネルギー産出国である。GPIFは特別な情報を握っているのだろうか。売られすぎの双日 <2768> 、丸紅 <8002> は水準を大幅に切り上げると思う。自動運転の絡みではJVCケンウ <6632> 、パイオニア <6773> に注目できる。

2015年10月8日 記

株探ニュース

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