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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2702 マクドナルド

東証S
6,800円
前日比
-30
-0.44%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
33.5 3.99 0.62 0.49
時価総額 9,041億円

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 王道ここに! 評価軸は“収益好転・向上”


「王道ここに! 評価軸は“収益好転・向上”」

●なぜ強い米国市場? 芝生の青さの秘密

 「隣りの芝生は青く見える」は海外のことわざ。この名言の背景には「実際はそんなに青くない」、つまり実際は「さほど美しくない」という意味が隠されている。

 では、「NY市場は見事に見える」はどうだろうか。内容が伴っておらず、実際は見事な動きではない。こう言えるだろうか。

 もちろん、言えない。13日も史上最高値を更新したばかりだからだ。これは中味の伴わない幻想的な上昇ではない。きちんと実体を伴った上昇なのだ。

 それにしても、なぜこれほど米国市場は強いのか。トランプ大統領という常識外れの暴走大統領をトップに戴き、いつ弾劾されてその座を去ってもおかしくないように見えるのに、NYダウNASDAQともに上昇を続けている。

 これは真剣に考える必要がある。もっとも先鋭的な見方としては、すでに市場はポスト・トランプ大統領を予測して上昇している。こう見ることもできるが、正直これは予測が飛躍しすぎだ。

 やはり落ち着きどころが良いのは、米国経済の好調だ。それが改めて明らかになったのが7月7日に発表された米6月雇用統計だった。最も重要な非農業部門の雇用は22.2万人増え、4ヵ月ぶりの高水準となった。失業率は0.1%上昇して4.4%となったものの、これは米国ではほぼ完全雇用とされている低水準だ。

 これらのデータは、もちろん米国経済が順調に推移していることの何よりの証拠になり、株式投資の観点からはプラス評価されて当然のものだ。

●イエレン再任の可能性が浮かぶ

 しかも、イエレンFRB議長は、利上げを緩やかに進める方針を示す一方で、利上げの余地は大きくないとの見方を示している。

 トランプ大統領は、これをどんな気持で聞いたか。さほど悪い気はしなかったに違いない。大統領は不動産業者。金利の上昇を嫌っていると見てよい。しかし現状は、いつまでも低金利を続けるわけにいかないことも分かっているはずであり、イエレン議長の議会証言は大統領にも許容できる内容だった。

 こう見てよいだろう。そうであるなら、イエレン議長の任期は来年2月3日までとなっているが、その再任もあり得る。市場は彼女の任期についてこう見方を変えつつあると考えられるのだ。

 つまり、米国市場は株式投資の王道通りに、経済の好調を背景とした企業収益の好転・向上を素直に評価していることになる。東京市場もようやくその有効性に気づき、従う方向性を見せている。

 そこで、こんな状況でターゲットとしたいのは、まずはすでに取り上げたことがあるミスミグループ本社 <9962> だ。株価は一時失速したものの、いまでは騰勢を取り戻している。生産材販売サイト「VONA」が絶好調だからだ。

 電子ピアノをはじめ管楽器など楽器販売が中国、インドで好調なヤマハ <7951> も高値圏ながらまだ天井感はない。

 新幹線に乗るといつもニュース提供している住友ベークライト <4203> ももっと評価されてよい銘柄だ。目先少しでも下げたら投資有利と見る。

 配管つなぎ目の気体・液体漏れを防ぐシール材に強い日本バルカー工業 <7995> も動きはスローながら騰勢に衰えはない。

 新興銘柄では串カツ屋チェーンの運営で躍進中の串カツ田中 <3547> [東証M]が魅力的だ。

 最後に、これまたすでに取り上げたことがあるが、日本マクドナルドホールディングス <2702> [JQ]になる。

 どの銘柄も米国市場で評価されている銘柄同様、収益は好転・向上中だ。

2017年7月14日 記

株探ニュース

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