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ダイナック Research Memo(6):想定外の閉店で期初計画を下回るも、既存店売上高は前期比プラスを確保


■業績動向

1. 2017年12月期第2四半期決算の概要
ダイナック<2675>の2017年12月期第2四半期決算は、売上高17,383百万円(前年同期比0.0%減)、営業利益147百万円(同8.3%減)、経常利益143百万円(同9.9%減)、四半期純利益126百万円(前年同期は73百万円の損失)と、前年同期比で売上高は横ばいながら営業減益で着地した。

期初予想との比較でも、売上高が1.8%(316百万円)の未達となり、その影響で営業利益、経常利益もそれぞれ、計画に対して13.0%(22百万円)、10.0%(16百万円)の未達となった。四半期純利益については事業譲渡益を特別利益に計上したため126百万円の黒字となり、損益ゼロの期初予想を大きく上回った。

弊社では2017年12月期第2四半期決算について、ほぼ計画どおりに進捗した順調な決算であったと評価している。詳細は後述するが、既存店売上高において前年比プラスを確保し、かつ、業界平均を上回ったことは、同社の“お客様に選ばれる店づくり”の着実な進展を表していると考えている。また、費用の面でも計画どおりにコントロールができている。

前述のように、売上高は期初予想対比で316百万円の減収となった。この要因は店舗の閉店によるものと言える。売上高の対前年同期比増減分析を見ると、閉店による減収影響が782百万円と売上高の予想比未達分の倍以上に達しただけでなく、既存店売上高の前期比プラス効果(190百万円)と、新店・改装による増収効果(584百万円)を相殺してしまい、前年同期比の伸びを消し去ったことが明白にわかる。

一方、費用の面では、パートナー(アルバイト社員に対する同社独自の呼称)募集費用が増加したものの光熱費単価の抑制で吸収し、それ以外の食材費等の費用項目をきっちりとコントロールできた。その結果、売上総利益率は前年同期比0.2ポイント改善した。販管費は前値同期比2.3%増加し売上高比率も0.3ポイント上昇したが、これは外形標準課税の税率変更によるものだ。これらの結果、営業利益は前年同期比8.3%減の147百万円となった。

営業外収支には特に目立った項目はなかったが、特別損益において、事業譲渡益104百万円を特別利益に計上した。これは『鳥彩々』4店舗を譲渡したことに伴うものだ。この結果、四半期純利益は126百万円となり、前年同期比較ではもちろん、期初予想対比でも大きく上回った。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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