ダイナック Research Memo（4）：消費行動・顧客ニーズ変化への対応を強化

■中期経営計画の進捗状況

(2)事業環境の変化とそれに対する対応

足元の事業環境についてダイナック<2675>は、景気・消費マインドの低迷、法人利用が例年に比べ低調、個人の飲食の志向がさらに多様化、といった認識を有している。一方コスト面では、原材料費高騰、人材獲得コスト及び雇用関連コストの上昇という現実がある。

こうした状況に対し同社は、優良な事業ポートフォリオ（直営と受託の多面展開）、都心特化で多彩な高付加価値業態の店舗展開、人財パワー（全店にプロの調理人を配置可能など）といった強みを生かして対応していく方針だ。

その具体的な取り組みとして、高付加価値業態の展開、マーケティングツールのフル活用、及び安定性の高い受託ビジネスの強化、の3点を打ち出している。これらは、前述した中期経営方針の3つのキーポイントをそれぞれ深堀り・具体化した内容となっており、同社の自社に施策に対する自信と、成長に向けた施策の一貫性を読み取ることができる。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　浅川　裕之）

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　提供：フィスコ