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ダイナック Research Memo(6):中期経営計画は着実に進展、次期計画にも注目


■中期経営計画の進捗

ダイナック<2675>は2015年12月期を最終年度とする中期経営計画に取り組んでいる。今中期経営計画の目標として同社は、「受託ビジネスの着実な受注」「高付加価値業態の強化・業態シフト加速」「基盤となる機能・サービスの革新」及び「強みの源泉のブラッシュアップ」の4つを掲げて実行してきた。今期終了後に今中期経営計画を総括し、次期中期経営計画へとつなげていくとみられる。下記に詳述するが、結論としては、それぞれの目標に関して着実な進展を確認することができる。同社は2016年に次期の中期経営計画を発表する予定だ。前述したように現行計画は順調に進捗しており、そこを足掛かりにどのような事業計画、業績計画を発表してくるか、大いに注目されるところだ。

(1)「受託ビジネスの着実な受注」

受託ビジネスは、アウトソーシング需要の高まりと、同社の豊富な実績とそこから得られたノウハウとスケールメリット、そしてブランド力などがマッチして、順調に拡大を続けている。2015年12月期は上期に6件、下期4件の年間10件の新規受託が予定されている(別に契約終了が2件)。2014年12月期も新規受注が9件と高水準だったが、今期はそれをさらに上回る勢いとなっている。

(2)「高付加価値業態の強化・業態シフト加速」

同社は今中期経営計画中に複数の新業態を出店・強化してきたが、いくつかは太い幹へと成長してきている。最も顕著な成長を遂げたのは「魚盛」で、既に12号店まで店舗数が拡大した。ブランド別売上高も「魚盛」は主力4大ブランドの一角に食い込むまでに成長してきている模様だ。また、地酒をメインにした「虎連坊」は、2015年に入ってから既存業態からの業態転換での出店が加速している。客の反応も良く、「魚盛」に続く存在へと成長するだけのポテンシャルを感じ取っているもようだ。

(3)「基盤となる機能・サービスの革新」及び「強みの源泉のブラッシュアップ」

ポイントの3番目と4番目の成果・進捗は、決算において読み取ることができる。前述したように2015年12月期中間期において「倶楽部ダイナック」のメンバーが好調に増加したという点は、ポジティブに評価すべきポイントだ。割引サービスの魅力だけではなく、店舗の質・サービスへの評価も会員数増加の背景にあるとみられる。また、今中間期決算において原価率を0.6%ポイント改善させた点も、今中期経営計画の目標ポイントが着実に進捗していることの表れである、というのが弊社の理解だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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