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2652 まんだらけ

東証S
2,779円
前日比
-18
-0.64%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.7 1.83 0.18 8.49
時価総額 201億円
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ハードオフ
決算発表予定日

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大英博物館「マンガ展」まで2週間、関連株の追い風なるか <株探トップ特集>


―海外展開後押しで波及効果に期待―

 ロンドンにある大英博物館は、5月23日から8月26日にかけて日本のマンガを幅広い視点で取り上げる「Manga展」を開催する。日本国外で行われるマンガ展としては最大規模になるとされ、漫画の世界的な魅力をはじめ、 アニメやコスプレなどが世界にどのような影響を与えたかが紹介される予定だ。日本の重要な輸出品としての地位を固めつつある“オタク文化”は、今後の更なる成長が期待できる分野のひとつで、関連銘柄に改めて注目してみたい。

●関連商品販売への波及効果などに期待

 この展覧会は、2019~20年に行われる「日英文化季間2019-20」の一環として実施されるもので、大英博物館と国立美術館、マンガ・アニメ展示促進機構の共同開催となっている。公式ブログでは展示予定の12作品が紹介されており、西暦1200年頃に作られた最古の漫画とされる「鳥獣戯画」や1814年に発行された「北斎漫画」のほか、1940年代に登場した長編漫画誌「新宝島」などの赤本、1970年代に確立した少女漫画からは萩尾望都氏の「ポーの一族」などをピックアップ。最近の作品では尾田栄一郎氏の「ONE PIECE」が大ヒット作として取り上げられている。

 日本のマンガやアニメは「ピカチュウ」がハリウッドで実写映画化されるなど、海外の関心は依然として高い。国外最大規模となる大英博物館での展覧会で日本のマンガ文化が、現地のファンにどのように受け入れられるかは興味深いところだ。経済産業省はクールジャパン政策のもと、国内コンテンツの字幕・吹き替えなどの現地化(ローカライズ)や国際見本市への出展などのプロモーションの支援及び権利情報の集約化により、引き続き国内企業の海外展開を後押しする構えをみせており、市場は更に拡大する見通し。総務省が昨年公表した「情報通信白書」によると、16年度の国内放送コンテンツ海外輸出額は約394億円で、そのうちの77%をアニメが占めている。「Manga展」をきっかけに、関連商品販売への波及効果や作品の舞台を巡る「聖地巡礼」を目的とした訪日外国人が増加することが見込まれ、関連銘柄の追い風となりそうだ。

●東映アニメは新値追い

 東映アニメーション <4816> [JQ]は1956年に創立してから半世紀以上の長きにわたりアニメを製作し、「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」など数多くの人気テレビアニメ作品を輩出。5月14日に予定される19年3月期通期の決算発表を前に、株価は新値追いの展開となっている。第3四半期累計(18年4月~12月)時点の連結営業利益は126億5900万円(前年同期比45.4%増)と、通期計画150億円に対する進捗率は84.4%に達しており、上振れが期待されているようだ。

●まんだらけの月次売上好調

 オタク文化の代表的銘柄といえば、中古マンガやアニメグッズの買い取り・販売などを手掛ける、まんだらけ <2652> [東証2]だろう。同社が4月23日に発表した3月の月次売上高(速報値)は8億6400万円(前年同月比5.7%増)と好調さを維持しており、5月15日に発表予定の19年9月期第2四半期累計(18年10月~19年3月)の単独決算に注目。なお、第1四半期時点の単独営業利益は2億1500万円(前年同期比6.3%増)で、上半期計画3億2700万円に対する進捗率は65.7%となっている。

●創通は版権ビジネスが伸長

 創通 <3711> [JQ]は「機動戦士ガンダム」などの版権ビジネスを展開しているほか、放送局から時間枠を買い取り、アニメ制作会社とともに番組を企画・制作し、スポンサー企業を集め、製作委員会の組成を行うといったプロデュース業務も手掛けている。4月11日に公表した19年8月期第2四半期累計(18年9月~19年2月)の連結決算は、営業利益が13億6300万円(前年同期比5.9%増)となり、通期計画25億4000万円に対する進捗率は53.7%となった。プロデュースした作品数は減少したものの、版権ビジネスの伸長が寄与した。

●イード、壽屋、テアトルなどにも注目

 このほかでは、劇場用作品「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」の制作などを手掛けた実績のある東北新社 <2329> [JQ]、子会社が攻殻機動隊シリーズなど人気アニメの制作実績のあるIGポート <3791> [JQ]、18年に国内の有力アニメスタジオ9社とオリジナルの映像コンテンツをアニメーションで制作する体制を構築した電通 <4324> 、総合アニメニュースサイト「アニメ!アニメ!」を展開しているイード <6038> [東証M]、フィギアの企画・製造・販売などを行っている壽屋 <7809> [JQ]、今年12月にアニメ映画「この世界の(さらにいくつもの)片隅に」の配給を計画している東京テアトル <9633> などからも目が離せない。

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