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2613 J-オイルミルズ

東証P
1,910円
前日比
-24
-1.24%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.6 0.64 3.14 7.64
時価総額 640億円
比較される銘柄
味の素, 
不二製油G, 
昭和産
決算発表予定日

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J-オイルミルズ Research Memo(1):オリーブオイルや健康に着目した高付加価値オイル市場に注力


J-オイルミルズ<2613>は、味の素製油(株)と(株)ホーネンコーポレーション、吉原製油(株)が2003年に統合して誕生した。国内食用油脂大手2強の一角である。製油事業がメイン(売上高の91.1%)であり、その他事業(売上高の8.9%)は、飼料・スターチ・健康食品・ファイン・化成品・メディカルサイエンス等で構成される。外部環境(大豆・菜種相場、為替、ミール(油糧)価格など)の影響を受けやすい業界特性がある。

国内食用油脂業界2位であり、トップの日清オイリオグループ<2602>に肉薄している。特に業務用シェアは約50%を占める。高付加価値製品で市場をけん引するポジションにあり、味の素<2802>ブランドを活用できる強みもある。

2016年3月期の第2四半期(2015年4月?9月期)累計の売上高は92,595百万円(前年同期比4.2%減)、営業利益1,549百万円(同60.2%減)と減収減益になった。要因としては、円安及びミール(油糧)価格の低下による油脂コストの上昇と前年度からの製品価格の低下である。対策として油脂製品価格の値上げを断行したが、希望どおりの水準までその成果が出ていないことなどがあげられる。

2016年3月通期は、外部環境に改善の兆しがみられるものの、売上高189,500百万円(当初計画比8,300百万円減)、営業利益3,500百万円(同3,500百万円減)に下方修正された。ミール(油糧)価格は徐々に上がる傾向にあり、年初からの油脂製品の値上げ努力も一定の成果が出ると思われる。また、その他事業の業績向上も期待できる。

成長戦略としては、高付加価値化と非製油分野へのシフトなどを掲げる中期経営計画を推進中だ。特にオリーブオイルやごま油などの高付加価値オイル市場に力を入れており、オリーブオイル市場では新商品開発やメニュー提案などの販促を行い、トップメーカーを堅持する。非製油分野においては、スターチ事業が成長株だ。様々な機能を発揮するスターチ(でんぷん)を開発する技術力と業務用の顧客基盤を強みに攻勢をかける。

■Check Point
・為替も想定範囲内で推移、油糧価格は下げ止まりから反転の兆し
・非製油分野ではスターチ分野の成長に注目
・内部留保を確保しつつ、長期的な安定配当が基本

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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