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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2593 伊藤園

東証P
3,764円
前日比
+13
+0.35%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
30.9 2.67 1.12 3.44
時価総額 3,358億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 個人投資家たるもの視線は「次」へ


「個人投資家たるもの視線は『次』へ」

●英EU離脱決定も過去のものへ

 前回の当欄で私は、英国のEU離脱決定を受けて東京市場の今後の展開はどうなるか、この点について次のように書いた。

 「当面、週明け前半くらいまでは混乱が続く恐れがある。しかしさらなる下落、これはないと見る。その根拠として上げられるのは、英国のEU離脱は英国経済にとって厳しい状況を突きつけることになろうが、市場はさほどそれを意識しないだろうと考えられることだ」

 「英国のことはもうどうでもよい、とまでは言わないが、英国の存在が急速に薄らいでいくと見るのが自然で、日経平均株価への影響も同様に小さくなっていくだろう。そのため日経平均の下げは長くは続かず、次第に持ち直す可能性が高い」と。

 実際に予想通りの展開となっていて、日経平均は一時割りこんだ1万5000円台をすでに回復、1万5600円台を奪還している。

 あれほどのことがあったのに、これほど急激に戻るとは…。こうした感想もあろうが、こんな動きこそ株式市場らしいといえる。つまり、大きなイベントが終わると、それはすでに過去のものになる。英国のEU離脱決定もその一つになる。

 そして今後は、同問題についてこれまでとは逆に、市場にプラスするような材料が散発的に出てくることになる。すでに出てきたものでは、英国は本当は離脱を望んでいない。同国各地で離脱見直しを求める請願が急増している。景気対策のために英中央銀行は金融緩和を予定している…などだ。

 これらはもちろん無視はできないものの、もはや喫緊の課題ではないため、個人投資家たるもの、「次」を考えたい。

●激震による売られ過ぎ有望株に着目

 それは何か。下げ過ぎた好業績銘柄やテーマ株などの選別だ。英国国民の激情の発露の如く決定による激震で急降下したそれらの中には、再び輝く可能性を秘めた銘柄が多数ある。

 つまり、世界経済が崩壊したわけではないので、それらの収益力、成長力は健在であり、市場全体が落ち着くとともにそれらは少なくとも暴落前の水準に戻ると見てよい。そして、さらに高値を指向しよう。

 このような観点から注目できるのは、次のように銘柄になる。まずは暴落への抵抗力の強かった銘柄の中から菓子メーカー、特に地域限定菓子に強い寿スピリッツ <2222> 、ネット広告、中でもSNS向けが好調なセプテーニHD <4293> [JQ]だ。これらは厳しい投資環境下で新値に進んだばかりながら、目先浅い反落があるはず。それを見逃さないようにしたい。

 大きく下げた銘柄では、三菱鉛筆 <7976> がある。同社のuniシリーズは販売好調を続けていて、株価は緩やかな回復が見込める。人材情報サービス関連企業も増収増益を続けていていることから、アルバイト情報サイト「バイトルドットコム」を運営するディップ <2379> も魅力的だ。

 そして最後に熱中症が怖い季節到来なので「お~い、お茶」の伊藤園 <2593> を。

2016年7月1日 記


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