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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2593 伊藤園

東証P
3,698円
前日比
-37
-0.99%
PTS
3,705円
20:18 03/28
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
30.3 2.63 1.14 17.55
時価総額 3,299億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 方向性を見極めてから買い出動!


「方向性を見極めてから買い出動!」

●反転開始に向けて微かな吉兆

 1月もすでに半ばを過ぎた。残る売買日数は5日だけとなってしまったが、東京市場の乱気流相場は続いている。昨年も年初から荒れ模様となったが、1月16日から回復に転じた。今年は16日が土曜だったため、18日の底打ちが期待されたが、結果は一段安に終わった。

 幸い、この原稿を書いている時点では日経平均株価が反発しているものの、まだ底打ち反転開始といえるほどの明確な方向性は認められない。

 しかし、21日の下落局面では、微かな吉兆が見られた。日経平均は前日の632円安に続く398円安。2日で1000円以上という大幅安となったのだが、東証1部の出来高は31.8億株に達した。昨年8月の下落局面では一時40億株を越えたこともあり、それに比べれば少ないものの、30億株超は信用の追い証売りなどが発生したことを意味している。さらには空売りの買い戻しも多かったと見てよい。

 市場環境が絶不調ともいえるほど悪化した場合、市場は特別な買い要因はなくても内部要因、つまり売られるべき銘柄が売られることによる信用の整理、空売りの買い戻しなどで反発に転じることが多い。

 22日の上昇はその兆しを見せたところであり、継続性にはなお疑問があるものの、前述したように信用の追い証売り発生によりいわゆる「荷もたれ感」が軽減しつつあるのは好ましい。

●「麦わら帽子は冬に買え」

 ただ、だからといって、では早速買い出動とはならない。目先売買ならいつでも出動可だが、通常投資では「天井売らず、底買わず」でよい。「頭と尻尾はくれてやれ」とも言われている。要するにギリギリの極限投資を実行する必要はなく、方向性が定まってから腰を上げても遅くはない。こういうことになる。

 そこで、その時に備え値動きのウォッチングを怠らないようにしたい注目銘柄は、次のようなものがある。

 いままだ真冬であり、夏のことなど考えられないのが普通だろうが、それは必ずやってくるため、まずは日本トリム <6788> だ。電化還元整水装置に強い会社であり、今後製品の設置増はあっても減少は考えられない。業務用製氷機に強いホシザキ <6465> も現在水準なら安全度が高い。

 水や氷だけでなく、夏が近づくにつれお茶も飲むようになるので「お~い、お茶」の伊藤園 <2593> もこの下落局面が狙いどころになる。

 他分野へも目を向けると、中古車販売仲介に強いガリバー <7599> がある。ガソリン価格の低下はドライブを促すため、この会社の販売にも寄与すると見てよい。

 新興市場銘柄では100円ショップ2位のセリア <2782> [JQ]が魅力的だ。

2016年1月22日 記


●北浜 流一郎(株式アドバイザー)
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。マネー誌、証券紙などの株式欄を担当し、ラジオ番組でも活躍。

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