Pウォーター Research Memo(6):電力会社グループへ新ブランド宅配水を提供開始
■中長期の成長戦略
1. 中国電力子会社に対して新ブランドの提供開始
プレミアムウォーターホールディングス<2588>は、2017年3月に中国電力の子会社であるエネルギア・コミュニケーションズに対し、同社の取り扱う宅配水サービスの新ブランド「日本の天然水 和-nagomi-」の提供を開始した。このパートナーシップにより、中国電力管内約300万世帯に対して、中国電力グループの巨大な販売網を活用して、同社製品を展開することが可能になる。中国電力グループにとっては、電力・ガス・インターネットなどのインフラに「水」を加え、顧客への価値向上を提案できる。インフラ会社への新ブランド提供は、横展開も可能であり、今後の他地域での取り組みにも注目をしたい。
2. 法人向けのプランを開始
同社は、2017年3月に法人プランを開始する。法人向け市場は、一般的に使用量が多く、顧客が経済性を重視するためにRO水(不純物がろ過され取り除かれた水)を提供する企業のシェアが高かった。一方で、法人市場においてもおいしい天然水のニーズは拡大しており、同社の得意な天然水を安価に提供するプランを今回新設した。サーバーの種類も機能性重視のものからデザイン性重視のものまで選択でき、オフィスの事情に合わせることができる。販売チャネルは、法人顧客を持つ代理店を中心に構築する。現在の保有契約数に占める法人の比率は1割以下である。
■株主還元策
配当の予想なし
同社は、成長のための投資を優先するため、2017年3月期に配当を行う予定はない。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
《TN》
提供:フィスコ