ジェイコムHD Research Memo(2):人生のどの段階においてもなくてはならない企業グループへ
■会社概要
(1)沿革
ジェイコムホールディングス<2462>は、1993年に設立され、1990年代後半にモバイル業界向けの総合人材サービス(人材派遣・紹介および業務受託)のビジネスモデルを確立した。2005年には東証マザーズ、2007年には東証1部に上場、2009年に持株会社制に移行し、次の成長に向けた基盤を固めた。その後は第二の創業期として、人材が鍵となる業界(保育事業、介護事業)に進出し、事業領域を拡大している。保育事業においては2009年に現サクセスホールディングス(株)を関連会社化、2015年に連結子会社化、介護事業においては2013年に(株)サンライズ・ヴィラを連結子会社化した。
(2)事業概要
同社の事業は、「総合人材サービス事業」、「保育関連サービス事業」、「介護関連サービス事業」、「その他」に分類される。「総合人材サービス事業」は主にジェイコムにおいて、モバイル、アパレル、保育・介護、コールセンター、物流などの人材不足が深刻な業界に対して、人材派遣・紹介契約および業務受託契約などにより顧客企業の人材に関する課題を解決する事業である。全社売上高の49.1%(16/5期)、営業利益の142.1%(16/5期)を占める。「保育関連サービス事業」は、連結子会社であるサクセスホールディングスおよびサクセスアカデミーにおいて行っており、病院・大学・企業などの事業所内保育施設を受託する受託保育事業および認可保育園や学童クラブなどの公的保育事業を手掛ける。全社売上高の33.1%(16/5期)、営業利益の13.4%(16/5期)を占める。「介護関連サービス事業」は、連結子会社であるサンライズ・ヴィラが首都圏を中心に有料老人ホームを手がけている。全社売上高の15.6%(16/5期)、当初の赤字が減少し単月黒字に改善した。「その他」は、直営の携帯電話ショップの運営事業であり、規模は小さい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
《HN》
提供:フィスコ