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JBR Research Memo(9):自社株価予約取引の申込を発表


■株主還元策とESGの取り組みについて

1. 株主還元策
ジャパンベストレスキューシステム<2453>は2020年5月22日付で自社株価予約取引包括契約をEVO FUND(以下、エボリューション)との間で締結し、第1回自社株価予約取引の申込を行うことを発表した。自社株価予約取引とは、取引当初時の株式の時価に基づいた「先渡価格」を予め設定し、将来の契約終了時点の株価に基づく「終了時基準価格」と当該「先渡価格」との差額を現金決済する取引を指し、「先渡価格」より「終了時基準価格」が上回っていれば、同社が差益を得ることになり、逆に下回っていれば差損が発生することになる。自己株式取得との違いは、バランスシート上にでないオフバランス取引であるということ、損益取引となるため四半期決算ごとに時価評価した差損益が営業外収支として計上されること(契約終了後に損益が確定)、実際の株式取得は契約相手先のエボリューションが行うことなどが挙げられる。

対象株式数は60万株で、このうち第1回目として30万株を上限にエボリューションが市場で取得する(買い付け可能期間:2020年5月25日~6月5日)。残りについては今後の株式市場の動向を見て適時判断していくことにしている。株価の需給面で見れば、自己株式取得と同様の効果が期待されるほか、今後、株価が上昇すれば損益面でのプラス効果も期待できることになる(=自己株式取得は純資産額に影響を与えるが、期間損益には反映されない)。

株主還元方針としては、安定的配当を継続することを基本に連結配当性向で30%以上を目安としている。2020年9月期は業績下方修正を行ったが、1株当たり配当金は前期比1.0円増配の16.0円(配当性向84.7%)と期初計画を維持し6期連続の増配を予定している。また、株主優待制度も導入しており、毎年3月末の株主を対象にキッザニア(子供向けの職業体験型テーマパーク)の優待券を1枚(最大19枚まで利用可)贈呈している。

2. ESGの取り組みについて
同社グループは持続可能な社会の実現に向け、社会の一員としての役割を果たすとともに「困っている人を助ける」事業活動を通じて、社会に貢献し中長期的な企業価値の向上を目指している。環境面(E)においては紙使用量の削減や環境保全に取り組む団体への活動支援を、社会面(S)では働きがいのある職場づくりの一環として残業時間の削減や社員の育成など、ガバナンス(G)に関しては、コーポレート・ガバナンスの強化やステークホルダーとの積極対話などに取り組んでいる。


■情報セキュリティ対策

同社グループは、会員及び一般顧客、パートナー店・ネットワーク店等を含めて個人情報を多く取り扱っており、情報セキュリティ対策については、個人情報保護法等の法令及び同社が定める個人情報保護方針にのっとった体制を構築している。サーバーについては社内外にバックアップ用も含めてシステムを構築しており、ファイアウォールによる外部からの不正アクセス防御やウイルス対策ソフトの導入等を行っているほか、プライバシーマークに基づく情報セキュリティ教育を正社員やパートタイマーのみならず、パートナー店・ネットワーク店スタッフに対しても定期的に実施し、情報管理体制の強化を図っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《ST》

 提供:フィスコ

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