貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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2432 ディー・エヌ・エー

東証P
1,486.5円
前日比
-47.5
-3.10%
PTS
1,506円
23:58 04/19
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
0.82 22.69
時価総額 1,816億円
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決算発表予定日

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オープンドア Research Memo(6):従量課金への移行により業績は過去最高を更新中


■業績動向

(2)2016年3月期連結業績

オープンドア<3926>の2016年3月期連結業績は、売上高が前期比24.1%増の2,468百万円、営業利益は同155.2%増の849百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は536百万円と2ケタ増収・増益となり、売上高および全ての利益が過去最高を記録した。

売上高が拡大したのは、「トラベルコちゃん」において、ユーザーから要望の強い空席表示対応商品を拡大し成約率を増加させるのに成功したほか、掲載料金を固定報酬型から成果報酬型への切り替えを進めたことなどがプラス要因として働いたことによる。さらに、クチコミ情報の掲載都市の拡大など、ユーザー及び市場の動向に合わせた施策を打ち出したことや、積極的なSEO※対策を行ったことなどもプラス要因として働いた。この結果、月間UU数は2016年3月には過去最高の約363万人を記録したほか、2016年3月期の月間平均UU数は約308万人となり、2015年3期の220万人から40%増の大幅増加となった。

※SEO(Search Engine Optimization):検索エンジン最適化の事で、サーチエンジンの検索結果ページの表示順位の上位に自らのwebサイトが表示されるように工夫すること、またそのための技術やサービス。

売上高の増加に伴い売上総利益は前期比37.7%増の1,975百万円となり、売上総利益率は前期に比べ7.8ポイント上昇し80.0%となった。加えて、第4四半期(16年1-3月)に男性30歳以上をターゲットとした実験的なプロモーション等の投資を実施したコスト増加要因があったものの、高いブランド認知力を背景に広告費をかけずにユーザーが増加する構造であることから、販売管理費は1,126百万円と前期に比べ2.2%の増加に止まった。このため、営業利益は同155.2%増の大幅増益となり、営業利益率は前期の16.7%から34.4%へ大幅に上昇した。

なお、同社が2016年3月期に行った「トラベルコちゃん」の具体的な取り組みは、海外ホテル予約ではJTB、楽天トラベルのほか、中国最大のオンライン旅行サイトCtrip※1と、海外航空券では英国のスカイスキャナー※2、スペインのeDreams※3と、国内航空券ではディー・エヌ・エー<2432>の子会社(株)DeNAトラベルとそれぞれ連携するなど、国内外のオンライントラベルとのシステム連携を行った。さらに、自社開発の高速検索プラットフォームを戦略的パートナーである日本航空<9201>、(株)セブンカルチャーネットワーク※4等へ供給した。加えて、海外現地クチコミを91都市・7,900スポットへ拡大したほか、メニューもグルメ、ホテル、観光スポットに加えて、ショッピング情報、予算・テーマ別モデルプラン、危険情報などのメニューを拡大させた。これらにより、商品ラインナップと競争力が一段と向上する格好となった。

※1中国最大のオンライン旅行会社Ctrip.com International Ltd.が運営するオンライン旅行サイト。
※2 Skyscanner Ltd.(本社:英国・エディンバラ)が運営する旅行検索サイト。
※3 Vacaciones eDreams, S.L.(本社:スペイン・バルセロナ)の運営する旅行検索サイト。
※4セブン&アイ・ホールディングス<3382>が運営するネット通販サイト オムニ7の旅行サイト「セブン旅ネット」の運営会社。

一方、インバウンド・海外向け多言語旅行比較サイトの「Travelko」では、Ctripと直接連携を開始(2016年1月)したほか、多言語航空券比較(2015年4月)、インバウンド向け多言語観光スポット情報(2015年5月)、多言語インバウンドオプショナルツアー比較(2015年11月)をリリースするなどの取り組みを実施した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正 )

《HN》

 提供:フィスコ

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