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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2395 新日本科学

東証P
1,471円
前日比
+23
+1.59%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
15.4 2.03 3.40 2.44
時価総額 612億円
決算発表予定日

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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家レインボー氏:負けトレードの教訓(5)いつでも損切りできると思うな


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家レインボー氏(ブログ「専業主夫トレーダーになりました。」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2016年2月16日10時に執筆

2月も相変わらずボラティリティ(変動幅)の大きい相場が続いています。
下落相場が続いていて、ここで止まるはず!というラインを軽々と割ってきていますね。
安易なリバウンド狙いは禁物、とにかく防御力を上げて、資産を守るよう心掛けたいところです。

資産を守るために一番大事なことはとにかく「損切り」でしょう。
損切りの大切さは、ネットを見ても本を見てもトレーダーさんと話しても、必ず出てくることではないでしょうか。
そんな損切りの大切さを痛感させられた出来事を今回は紹介したいと思います。

みなさんも損切りができなかった経験はあると思います。
損切りはしっかりしないと!と思っていても、どこかで戻すのではないかと期待してしまい、いつの間にか大きな含み損に・・・。でも、僕みたいなアクティブなトレーダーであれば、損切りしないと資金がありませんからね。泣く泣く・・・、損切りして大損するわけです。
そう、損切りって自分が「損切りしよう!!」って決意した時にボタンを押せばいつでもできるものだと思っていませんか?それができないこともごくまれにあるのです。そんな経験を僕はしました。

前回の負けトレードの記事「負けトレードの教訓(4)その情報を知っているのはあなただけ?」から、僕も成長を重ね、何とか専業トレーダーとして成り立つようになりました。バイトをしながらトレードを続けていましたが、ある程度めどがついたので、バイトもやめて晴れて専業トレーダーに。特にプレッシャーもありませんでした。

そして、その年の年末に自民党が政権を取って、一気に相場環境も変わり・・。
信用建て余力が当日に回復する制度も始まって、株式市場は新時代を迎えました。
アベノミクス後から株を始めた人には知らない世界かもしれませんが、信用建て余力って買って売ってもその日に回復しなかったんですよ。当日の枠を使い切ったら毎日打ち止めでした。あと日経平均って4桁だったんです(笑)今となっては信じられませんね。あの時は1万なんて行くはずがないって思っていたのに・・・。遠い昔のようです。

時は2013年2月。それまで空売りをメインとして利益を上げていた僕にとっては、この上昇相場に戸惑い、かなり苦しい時期でした。

そんな中、iPS細胞の研究をした山中伸弥さんがノーベル賞を受賞し、バイオ株ブームが始まります。
2013年2月13日、毎度材料が出てはすぐに垂れる仕手株のような銘柄、新日本科学<2395>が「京都大学iPS細胞研究所との共同研究に関するお知らせ」という開示を出しました。それを受けて翌日はストップ高の403円。そこで僕は空売り。翌日も上昇し、さらにナンピンして計5000株の売りポジションを持ちました。またいつもと同じように上がって垂れると読んだのです。
かなり厳しいポジションでしたが、一時的に含み益を見る場面も。伸び悩む期間が数日続き、またいつも通り垂れて元通りの株価になると予測していました。この時点で利益のことしか頭にありません。

しかし、突然状況が一変します。
2月20日、それまで数日間大きく動いていなかった新日本科学でしたが、材料も特になく急騰しストップ高、542円に。含み損は60万円程度でしたでしょうか。もうかなり苦しい状況でしたが、あまりに突然のストップ高で完全に思考停止してしまいました。
「これだけ上がったんだからもうさすがに上がらないはず・・・。」と思って損切りをしませんでした。
翌日も570円と程々にギャップアップしてスタート。寄った後の動きを気にしていましたが、一気に売り板が食われ、ストップ高642円。こんなに強い買われ方は初めて見たような気がします。今でもその板の動きは目に焼き付いています。何が起きているか全くわかりませんでした。含み損はさらに広がって3桁万円の大台に。(ちなみにこの時の資産800万前後だったと思います。)100万円を超えた含み損に呆然として、翌日成行注文で損切りする決意をしました。もし翌日ストップ高で始まったら150万円超えの損失。もちろん自分にとって過去最大の損切りになることに。ですが、その夜のPTSを見る限りではストップ高まではないかなという印象。まだなんとかなる損失で済むかな・・・。落ち込んではいましたが、もう一度頑張ろうという気持ちでした。
しかし、その翌日に事件が起きます。
5000株の返済買いを成り行きで出して、板をずっと見ていましたが、思っていた以上に気配が高い・・・。

「でも、買い気配が進むにつれて、売りも増えて、ちゃんと寄るよね・・・。」

時間は過ぎていっても、増えない売り板。

そして・・・。

寄らない・・・。

結局、742円ストップ高で張り付いたまま引ける結果に。さすがにそこまで損失はいかないと見込んでいた150万を超えた状態で、翌日以降も売りポジションを持つことはめに。この時はさすがに青ざめました。翌日も寄るかどうか、もうわかりませんでしたから・・・。明日寄らなかったら230万、その次もダメなら・・・。資産を全て飛ばす覚悟もしました。いや、資産が残ればまだマシとさえ・・・。

(長くなりましたので、次回に続けます)

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執筆者名:レインボー
ブログ名:専業主夫トレーダーになりました。

《NO》

 提供:フィスコ

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