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エイジア Research Memo(5):主力のクラウドサービスがけん引、2017年3月期は2ケタ増収増益を見込む


■今後の見通し

(2) 2017年3月期の業績見通し

エイジア<2352>の2017年3月期の連結業績は、売上高が前期比10.4%増の1,265百万円、営業利益が同10.7%増の265百万円、経常利益が同11.2%増の270百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.8%増の180百万円と2ケタ増収増益を見込んでいる。売上高は連続で過去最高を更新し、営業利益も3期ぶりに過去最高を更新することになる。

前述したように市場環境の追い風が続くなかで、主力のクラウドサービスが下期も収益のけん引役となる。引き続き有効リードの獲得やアライアンスの強化を進めていくほか、新製品の投入も進めていく予定となっている。セグメント別の売上計画は、アプリケーション事業が前期比13.5%増の1,093百万円となる見通し。クラウドサービスで前期比173百万円増の832百万円、ライセンス販売で同61百万円減の77百万円を見込んでいる。ライセンス販売については、上期が計画を上回ったことから通期でも若干の上積みが見込まれる。

一方、コンサルティング事業、オーダーメイド開発事業は合計で、前期比5.3%減の173百万円を見込んでいる。「WEBCAS AR」の販売開始に伴って、コンサルティングサービスの売上増を見込んでいる一方で、受託開発が減少すると見ている。ただ、同事業はWeb制作など大型案件の動向によって変動する可能性があり、保守的な計画となっている。

今期の新製品投入本数については、期初段階でバージョンアップも含めて10本程度(前期は8本)を予定していたが、上期にクラウドサービスやライセンス販売でカスタマイズ案件が増加し、本来は新製品の開発に当たるエンジニアのリソースがこれら案件に振り向けられたことで、開発の進捗がやや遅れ気味となっている。現状では、下期だけで3~4本、通期で5~6本の新製品投入にとどまりそうだ。「WEBCAS AR」のVer2.0版や「WEBCAS e-mail 新API」「WEBCAS talk 新API」などは今期中に投入される見込みで、「WEBCAS e-mail」のバージョンアップ版やクロスチャネル対応製品などは今期末、もしくは来期前半に投入されるものと予想される。「WEBCAS e-mail 新API」とは、「WEBCAS e-mail」のOEM版を指す。利用できる機能を従前よりも増やしていくことを予定している。API版の利益率は従来品と変わらないと見られ、API版を拡販していくことで、収益を一段と伸ばしていく戦略だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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