ドーン Research Memo(6):17/5期も増収増益基調が継続
■決算動向
(2) 2017年5月期の見通し
ドーン<2303>の2017年5月期は、売上高800百万円(前期比6.2%増)、営業利益130百万円(前期比20.4%増)、経常利益135百万円(前期比17.4%増)、当期純利益93百万円(前期比7.9%減)と、売上、利益ともに堅実な成長を見込む。2016年5月期に売上の約6割を占めた受託開発セグメントは、労働集約的な事業特性があるため一気に開発人員が増やせない中で売上高に天井がある。むしろ、伸びしろが大きいのは、クラウド利用料である。同社のクラウド型サービスの主要顧客は官公庁や地方自治体であり、受注からサービス開始までは1年以上かかる。2017年5月期の予想数値には受注済みが大半をしめるため、業績予想にブレは少ないだろう。
当期純利益が8%のマイナス成長になっているのは、前期決算において繰越欠損金による税控除を行っているためであり、一過性の要因が大きい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)
《HN》
提供:フィスコ