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テラ Research Memo(5):流動比率は200%を超える水準


■決算動向

(2)財務状況

テラ<2191>の2016年12月期第2四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比168百万円減少の2,209百万円となった。主な変動要因は、現金及び預金が114百万円増加した一方で、株式売却により投資有価証券が121百万円、有形固定資産が34百万円、無形固定資産が13百万円減少した。

負債合計は前期末比63百万円増加の949百万円となった。有利子負債が103百万円増加したほか、未払法人税等が34百万円増加した一方で支払手形及び買掛金が54百万円減少した。また、純資産は四半期純損失の計上などによる利益剰余金の減少により同231百万円減少の1,259百万円となった。

経営指標で見ると、期間損益の赤字が続くなかで自己資本比率が前期末の60.6%から53.3%に低下し、有利子負債比率は逆に36.4%から53.4%に上昇するなど、財務体質はやや悪化傾向にあるものの、流動比率は200%を超える水準にあり、現段階では財務の健全性は保たれていると言える。今後、樹状細胞ワクチンの製造販売承認取得に向けて治験費用が掛かってくることなどを考えると、一時的に財務状況が悪化するリスクがあるが、これは現在進めているライセンス交渉の契約締結時期や内容次第となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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